Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング453. 小説:小樽の翆382. コバルトブルー

2021年06月22日 | Sensual novel

 

 しばらく小樽の風景にご無沙汰しているうちに、日本海は夏の様相を呈し始めた。

風景が、明るい夏の陽射しに照らし出されて、鮮やかな色彩になっている。

コバルトブルーの海が眩しい。

それで人間の世界も鮮やかに・・、であれば楽しいがコロナ禍もあり世相は暗い。

明るい自然と暗い人間の意識とのアンバランスな関係が続いている。

暗いのはかなわんぜ。

ならば、明るい方を選ぼう。

海の色にまかせて筆が走る。

アチキは、色事がすきですからねぇー。

色は、物に色がついているわけではない。

そこでスマホでWikを読む。

太陽に光によって人間の色知覚を刺激している色になる。

それによって見え方が違ってくることはわかるが・・・。

じゃあ、触ればわかる物体そのものに色という概念が存在しないのか。

じゃあ、赤いリンゴと黄色いリンゴが並んでいて、同条件の太陽光のもとで色の違いが識別できるの差異は、物体の反射率の違いだったか?。

あまり明解な説明を聞いた記憶がない。

中学校の先生的解釈の記述ではよくわからんな。

そう考え続けると物理の世界の話になってしまうが、じゃあどうして絵具のように色を再現できるのか。

もちろん鉱物などの混合比で色をつくることはわかるが・・・。

いつも、そんな問答をしつつ、物理のいうことは無視して風景を描いている。

概念ではなく、要はコバルトブルーの海が描ければいいのさ。

コメント
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