Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak555. 小樽の旅38.補遺 点光源

2021年06月13日 | field work

 

 静まりかえった小樽の街の夜のテーマはなんだろうと考えていた。

コロナ過で店は閉じていて灯りが消えていても街灯がついている。

それは、つまり点光源だ。

商店の光が連続してつながれば見慣れた街の風景だが、それが点在している。

これが今の小樽の夜の風景か。

点光源が独立して存在していたり、点在が連続して奥行きをみせたり、芝居のスポットライトのようでもあり街の風景として面白い。

早々と店を閉じたなかにも、ここは人間の住処だといわんばかりの点光源もあるし、窓から漏れる生活の灯りも点光源的である。

点光源に露出を合わせると、というかカメラのレンズを向けるだけだが、それだけで周囲の風景を漆黒の闇の中に隠してくれる。ニコンF3の露出計は、スポット測光のようでもある。

次々と現れる点光源に誘われて、寒波が吹雪く街を足早に通り過ぎた。

 

2021年2月28日-3月2日、小樽市

NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

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