さてお家ワークも夕方が近くなると、もう限界。
ならチクコウのマックへゆくか。
もちろん美希姉ちゃん達がたむろしている頃だ。
申し合わせたようにお茶に、でかける。
美希「はーーい、おじさん、申し合わせたようにくるねぇー」
「お互い様ですぅーー」
もちろん彼氏の直人君と一緒に。それに写真学校のパンフレットが置いてあった。
「ああ、本気でカメラマンですか」
美希「もちろん、本気!」
「ヨーロッパの街の風景でも撮るのかなぁー?」
直人「それ、いいじゃん」
美希「そうねえー・・・・、その国の田舎に行って自然と人間と街をとるのかぁー」
直人「それで個展が開けるじゃん」
美希「何処ゆくのよぉー?」
直人「アフリカとかカザフスタンとか・・・・」
「世界の田舎の風土かぁー・・イメージが浮かびそうだなぁー」
美希「おじさん、眼がヨーロッパの方を向いている!」
直人「いいじゃん、それ綺麗そうでぇーー」
美希「アカン!、それじゃ食べられないですぅー!!」
直人「はぁーーっ」
美希「観光写真じゃ、今時生活できませーーん」
「へぇーっ、じゃ何がいいの?」
美希「やはり戦場カメラマン!!、戦争ってなくなることがないじゃん」
「確かにぃー・・・」
直人「そんな危険思想に同調しないでくださいよぉー」
美希「やっぱビデオだな、映像コースだね」
「それじゃ、ニュース報道のカメラマンだな。戦争だけじゃなく政治・社会・・etc、もちろん戦場もあるしさ・・・」
直人「うーーん、平和な政治ぐらいで・・・・」
美希「政治・・そうだスキャンダルもあるよなぁー。それいいなぁー」
直人「なんか嫌みな趣味だなぁー」
美希「嫌みじゃなくて、シ・ゴ・ト!。よし。パパラッチと戦場カメラマンで稼ごう!」
直人「世の中の嫌われ者になりますよーーーー」
美希「あたし達が、稼げればいいじゃん。YOU TUBEがあるじゃん」
「ユーチューバーですか・・・」
美希「写真学校に行ってる間に、これで小銭稼ぎをしよう。先ずはマタニティフォトだな。載せていい?、て了解もらわなきゃ」
「美希姉ちゃんなら綺麗に加工して載せてくれそうだから楽しみー・・・」
美希「でしょう・・・」
直人「アチャー、危ない人達ばかり・・・・」
・・・
さていつものように3人でナンタルの坂道をのぼって家路についた。
「あっ、そうそう、この辺、明治の頃は繁華街だったんだって。遊郭なんかもあったんじゃない・・・・」
美希「遊郭ねぇー」
直人「また、危ない事を考えている・・・・」