北海道らしい風景が描きたいな。
そう思って郊外へ車を走らせると、あった、あった、ラベンダーの色が。
たまには、通俗的なモチーフでも・・・。
夕方小樽に戻っても、まだ明るい。
ならば、絵具を調達して隣の珈琲屋だね。
画材屋にゆくと、案の定、明菜姉ちゃんが画材屋の親父と話し込んでいる。
明菜姉ちゃんは、美人だから画材屋の親父の楽しみを遮るのも野暮だ。
なら隣のコロンビアへゆこうとしたら、条件反射のようにアチキーの声だ。
めざとい奴だ。
明菜「お腹すいたよー、パフェ、パフェ、おごってぇー」
「あいよ、いつものやつねぇー」
多分アチキをみるとパフェに見えるらしい。
「高校生の胃袋はいつも空っぽなのかよーー」
明菜「だってお昼食べたのが、随分昔だもん」
「それで帰ってから、また夕飯食べるんだろ?」
明菜「もち!」
「ふとらへんのかよーー」
明菜「全然、変わりなし」
「アチキなんかスポーツ教室に通ってダイエットに努めているのにーー」
明菜「あっ、そんなことしてんの?」
「そうしないと太る一方なのよ」
明菜「あら、可哀想じゃん」
「夕飯は、小春がつくるのかな?」
明菜「小春は彼氏の夕飯をつくっているから、私!」
「ゲッ、自分で好きなものつくってんだろ」
明菜「今日は、焼き肉ね!。さてパフェで料理する元気が出てきたぞぉー」
高校で授業があって、放課後は美術室で部活だから、けっこうバードワークなんだろ。
食べても、食べても、すぐに消化してしまう、高校生の胃袋だ。
まあ健康なんだな。
・・・・
コロンビア珈琲をでるとようやく夕方の風景になってきた。
小樽も夏が近い