Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング533. 小説:小樽の翆461. 冬の支度

2021年11月03日 | Sensual novel

 

 今日は休日だ。珍しく翠も休みになった。

翠「アチキー!、冬のお布団を干しておいてぇー」

フフフ!!、雪の降る寒い日に、このお布団で翠の体温を感じながら、アレを翠の股間にこすりつけてグニョグニョと・・、寒さ忘れの冬の妄想にふけりつつ・・だ。

気がつけば小樽の紅葉も過ぎ去ろうとしている。北海道の秋は足早に通り過ぎる。その先は長い冬暮らしだから、冬支度も必要だ。ブーツとコートも虫干しとておかなきゃ。そんな事で翠は、朝早くから家のなかを走り回っている。

翠「飯寿司(いずし)でもつくろうか!?。お正月に食べれるじゃん

「おっ、つくるですかぁー、市場へ魚を調達しなきゃ」

翠「鮭にほっけも入れちゃうか、タルと重しがいるよなぁー」

「そんなのみたことないけど・・・」

翠「あるある!」

そういって翠がスマホで注文していた。重しもかぁー・・。

翠「マサヒロがカートで持ってくるって!」

実家からのお取り寄せか・・・。

しばらくして、マサヒロ君が木樽を担ぎ石を入れたカートをひいてやってきた。

マサヒロ「くぇーーっ、重たかった!・・。おじいちゃん達が邪魔だからママの気が変わらないうちにもってゆけってんで、お前即ゆけだよーーー、つくったらお正月ちょうだいね((*^▽^*))。タル2つ持ってきたからー

そう言い置いてマサヒロ君は、空になったカートを振り回しにながら仕事場に向かった。

なんだ食欲につられて手間仕事をやろうというのだから、飛んで火に入る夏の虫ってやつか・・・。

そうかあー、冷蔵庫が大きいのはこのためにあるのかぁー。

鮭1本、ほっけ、大根、ニンジン、キュウリ、キャベツ、ショウガ、こうじ、ゆず・・・の2倍っと。そういいながらメモ書きをしている。

鮭は塩出しした3枚おろしがあるといいなぁー・・・。

食べられるのは、ご飯が発酵して味がにじむ40日後だ。

翠「市場へ買い出しだよーーん」

そんなわけで、アチキは荷物運び係に駆り出され、中央市場へ。

もちろん食材は簡単に調達できる。

ついでに立ち食い寿司をつまんで・・・。

・・・

帰りしなに小樽公園の方をみると山の紅葉も終わりかけている。

小樽も冬が近い。

冬の支度がいるんだね。

コメント
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