魚たちと戯れる人間も被写体だろう。
私もダイビングを始めた頃、つまり潜るための一番最初のライセンスであるオープンフォーターをとってから、最初に没頭したのは、ダイビング技術の習得ではなく、水中撮影だった。なにしろ、当時意欲的だったオリンパスが、解像度の高い魚眼レンズを発売し、ハウジングも複数揃えるなど、ダイバー達の強い味方だった。だからE-M1に魚眼レンズを付け、時にはエアの調整をしそびれて浮上しかけたり、気がつくと逆さまになって撮っていたりと、潜るよりは被写体を追いかける方が先だった。
そんな習性が最初に身についたので、今でも毎回同じダイビングポイントに潜っていても飽きることがない。特に7月から8月の大気中を通過し水中に届く夏固有の強い光は、いくらでも面白い画像が撮れるからだ。魚と人間と光とランドスケープの組み合わさった面白さは、無数にある。そうした撮影には絶好の時期も、今年はパンデミックの緊急事態宣言で出かけることができなかった。残念というほかない。
言い換えれば、光がないと被写体は限られてくる。また台風の通過後の水中は濁っているので、透明感ある慶良間の海というわけにはゆかない。ならば被写体は、人間か・・・。
インストラクターが、毎日ダイビングポイントがかぶるので、「もう、みせるところがないっす!」とつぶやいたが、毎日光が違うので、こちらは飽きないのです。ただし、光がないと、つまり梅雨時のように曇り空だと撮影意欲が減退する。もうストロボを焚いてアップでとるほかないだろう。
オッと!、自分の写真を忘れてはアカン。カメラを預けて撮ってもらった。messengerに添付してpitpitanのフィリピーナ達に届けねば・・・。というのもフィリピンは、魅力的なダイビングスポットが多いのだ。
沖縄県慶良間諸島
Gopro7
1)ISO264,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/552
2)ISO301,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962
3)ISO345,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/876
4)ISO812,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/587