リュウ君の話の続き・・
「それでVigyとの仲はうまくいったんだ」
リュウ「もちろんシーガオという南の島でバカンスですよ。そこで熱く燃えちぎったズラ。そこまでは良かった。そしたら本社から帰ってこい!、と命令だよ」
「社名に逆らえないサラリーマンだ。Vigyを残して日本に戻ってきたわけだ」
リュウ「まあ、人脈の濃い世界だから、いい人をみつけてよね、と思って泣く泣く帰ってきた」
「それが、夫婦になったのはどうして?」
リュウ「半年ほどして、『子供ができた。貴方の子供だって』、六月目というからあっている。それに彼女は産む決意が固い。産んだら子供をつれて日本へ来るというわけだ。それで出産の費用に日本円で1万円かかるからVigyに送金することにした。ホントにそんな金額ですむのか?、とおもったけど」
「でも、フィリピンへの送金ってどうやるんだろう!?」
リュウ「最初は、僕も全然わからなかった。だって都市銀行から振り込むと法外な手数料を取られるズラ。それに彼女は、銀行口座を持ってなかった。でっ、彼女は、BODとかWESTAN UNIONとかGCashとか、色々言ってくるわけ。僕は、もう頭がはぁーーっ!!!!・・、だよ。そうしているうちに出産日が近づいてきたので送金することにしたんだ。たかだか1万円だよね」
「それって超破格値じゃないかい」
リュウ「だよね、ところがWEBで調べても送金の仕組みがわからない。僕が調べて最初にわかったのはGCashだった。例えばiPhonにJR東日本のプリペイドカードに入っているじゃん。あれだよ。ここへ海外からチャージでるんだよ。それで私が振り込めば、Vigyは支払いがGcashできて現金化不用。手数料も一番安い」
「つまり電子マネーだ・・・」
リュウ「ところがVigyはわからないといってくる。子供はもうじき生まれる。しょうがないからWESTAN UNIONにしようと、WEBで調べたり、コールセンターに尋ねたりしたわけ。僕が一番わらないのが、相手はどうやって現金化できるか!。
これを同僚に聞いても、相手の口座に振り込めばいいんだよとか、コードNOがいるんだよ・・・、とか訳のわからないことを言ってくる。このときほど日本人っていい加減な輩だと思ったズラ。だってVigyは口座がないんだよ。WEBには支店案内とか手数料見積もりとかはあったし、経験者がWEBで解説してくれるんだけど、それでも出口の構造がわからない。そんな経験をすると、もう日本語が通じないのか!、青森県人を馬鹿にしてるズラ!!、とおもったさ」
「(*^▽^*)つまり全体構造がわからなかった!」
リュウ「そこだよ。振込はわかる。じゃあ受取人はどうやって現地で現金を手にいれるんだい。電子マネーじゃないんだよね。そこの説明が全然ないんだよ。間違えたらVigyは出産費用が払えないズラ。日本の同僚なんか、そんなのフィリピン人の勝手じゃないと、いい加減なことを言い出す始末さ」
「日本人は、わかったふりするのが好きだよね。そういうのって文科系に多いけどさ」
リュウ「僕って工学系出身じゃない。だから構造がわからないと僕はわからないズラ」
「でっ、どうしたの?」
リュウ「そこでWESTERN UNIONの代理店があるから僕は出向いた。いわれるままに書類を書いてお金を支払ってから、初めて構造がわかったんだよ。
つまり代理店でお金を支払うと送金通知書を僕にくれるんだよ。この通知書を僕が写真に撮って画像をVigyにおくれと指示される。だからその場でスマホにとってvigiに送った。
するとVigyはスマホの画像と身分証明書をもってフィリピンのWESTERN UNIONの窓口で現金を受け取れるんだ。そうすると銀行は、本人が現金を受け取ると、『支払いました』という通知を僕宛でスマホメールをくれて一件落着ズラ。
そのときVygiのIDカードが必要になる。というのも名前が完全に一致している必要があるズラ。VigyのIDカードをみたら、名前が違うじゃん。ときおりミドルネームを略して普段使っていたり、別れた旦那のネームとか、まあ外国人の名前はいろんなのがあるズラ」
「つまり、予めVigyのIDカードを写真に撮って、リュウ君のスマホに送っておけばいいんだ。そうするとリュウ君はVigyが送ってくれた画像を見ながら、送金表に受取人の名前が正確に書けて、それでVigyはIDカードを持ってフィリピンの銀行の窓口にゆけば現金が手に入る。本人の名前で確認するわけだから、書き順もスペルも全て一致していることが本人確認の条件なんだね!!。それって裏技的だからWEBには書かないよねぇー」
リュウ「そうなんだよ、Vigyに運転免許証の画像をもらっておいてよかったよ。僕は免許証の名前の通りに、送金書に名前を書く必要があるんだ。それが本人確認なんだ」
「それでVigyは、出産して子供をつれて日本にやってきたんわけね」
リュウ「まあ、それで愛でたし、愛でたしズラ」
リュウ君の話は続く・・・