ベーヤン「色気ってどこからでてくるのかなぁー」
「異性を引きつける性的魅力って辞書にある」
ベーヤン「女の裸をみても色気があるとは限らないよ。だって生活臭くて抱くなんて気分じゃないときだってあるじゃん。うちの上さんなんか見たって起たないよぉー」
「そんなのがドンと目の前に立って、さあ、しよっ!、なんていわれても意気消沈だよねぇー」
ベーヤン「若けりゃ、いいのか。ボディは細いけど・・・」
「うーーん、若い方が何かしら意味づけやすいんじゃない。あの細い足と股間のつながりに興奮するとか、大腿筋の膨らみに興奮するとか・・ーー!?」
ベーヤン「妄想膨らませてチャージしていれば別だけど。そうなると、入れたい、出したい、という気分にはなるかもしれんが・・・」
「女のボリューム感を潜在的に感じているんじゃないかなぁー。立体としてみれば骨っぽい肩があり、くびれた腰があり、たっぷり膨らんだ骨盤や大臀筋があり、といった具合に変化があるから、そんなボリューム感に興奮しているのかもしれない。漫画文化の日本人はボリューム感を勉強していなくても、潜在的に感じるんだろう」
ベーヤン「じゃあ、浮世絵の春画は?」
「あれこそ立体としてのリアリズムが皆無だから意味づけ要素の方が強いのだろう。デフォルメして、強調して、浮世絵師は苦労して濡れ場を表現しようとしているけど、表現はリアルのようでいて線描きだから結局万事概念的とらえ方だよね。そこに意味づけが入り込む余地があるんではないかい」
ベーヤン「表現行為と性行為は分けて考える必要があるかもな」
「まあお互いにオキシトシンが分泌しているときに出会った。やっちまった。それだけの世界か・・・、つまり盛りがつくという生物的気分に支配されているんだろう。そこへ感情が入り込んでややこしくしてくれるという事かなぁー。そう考えればセックスは生物行為。その下に社会的行為があるから、春画は社会的行為の産物かぁー」
ベーヤン「つまりやりたい気分になれっていうのは、お互いに体と精神が健康印なんだ!」
「お互い健康でなくても、飽きているとする気分ではないという場合もあるからも、新しい出会いが必要なんだろう(*^▽^*)」
ベーヤン「あっちこっちに種をばらまくというのは、種の保存本能というわけね(*^▽^*)」
「だって、その方が種を維持する確率が高いじゃん」
・・・
お酒の酔いもあり、たわいない話に落ちてお開きになった。
山の赤い紅葉の色が薄れてきた。
小樽も秋の終わりだ。