Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング536. 小説:小樽の翆464. みっともない人体論

2021年11月07日 | Sensual novel

 

 ベーヤンが仕事の帰りだから小樽で飲もうよと誘いがあった。

仕事だって!。札幌の歩く下半身だけじゃなかったんだ。

ベーヤン「人間の理解も、受け止め方次第で、その先の結果が左右するよなぁー」

「受け止め方次第で・・、つまり最後通告だと早とちりして、おっぱじめたのが日本の第二次世界大戦だろう!。まてよベーヤンがそんなことを言うはずもないか・・・」

ベーヤン「いやいや女の話、女って勘違いしていないかなぁー」

「感覚的にわかる気もするが」

ベーヤン「会社の近くのゆきつけのバーで酒を飲みながら、隣のOL達の話を耳ラッパしていたんだ。そしたら『男なんて女の裸でもみせればボッキして、入れさせちゃえばそれで一丁上がりよ!。だから普段からボディはみせないで胸の谷間なんかチラチラとみせて色気をばらまいて・・・』なんていってるんだよ。そうかなあと思いつつ酔いが覚めてきちゃったよ」

「アチキなんかいつも女のボディを観察するのがお勉強だからさぁ、街を歩きながらコスチュームの上からボディのボリュームを類推するじゃん。そうするとお腹がてでいて食べ過ぎだなぁーとか、もっと運動して皮下脂肪を締めろよなと思うけど。それで当人達は自信を持って歩いているわけ」

ベーヤン「そうなると脱がせたら萎えるというわけだ」

「そう、インナーで体中を締めたりしているから、脱がせると余計にブヨンブヨンしちゃったりするかなぁー。女のボディって造形的に見れば、暑苦しくてダビンチのモナリザ時代かよと思うけど。本当は、みっともない人体なんだよ。そんなボディに勃起なんかしないでしょうよ」

ベーヤン「だよねぇー。みっともない人体説って男にも当てはまるかなぁー」

「もちろん。最近思うんだけど30代ぐらいで食生活が安定して体ががっしりしてくるのよ。スポーツ選手が運動をやめたみたいな体型が最近の男には多いのよ。つまりブヨンブヨンとしているわけ。本人は体格に自信を持ってます風な人種が多いね」

ベーヤン「そのまま歳をとれば成人病予備軍になるわけだ」

「そうだよ。あきらかに体脂肪率が高そうなボディなんだな」

ベーヤン「つまり外食ばかりしている体型か・・・」

「それそれ、外食というのがカロリーが高いわりには栄養バランスがものすごく悪いわけ。だって野菜なんかものすごく少ないよね。だから栄養がかたよるし、悪い油は体内に蓄積しやすいから体脂肪率も高くなる」

ベーヤン「それじゃ体型はおかしくなるよね」

「それでも本人は健康だと勘違いしているからさ。歳をとっても体は大きく、本来長円形の頭蓋骨のはずだが顔は真四角で皮下脂肪だがたっぷりついてお腹が出ていて、というのが特徴だね」

ベーヤン「外食体型ちゅうわけだ」

「多分チェーン化した飲食店が原因かな。牛丼屋、カレー屋、唐揚げ屋、うどん屋、中華、ステーキ、居酒屋のチェーン店などなど、沢山あるよね。そればかりかお弁当屋だって揚げ物ばかりだろう。昔のように近所の定食屋ならカボチャの煮物とかナスの酢づけといった具合に普段のご飯のおかずがあるが、それが大量食材調達のチェーン店になってきたから味を追求するあまり不自然な食材が増えたんだよ。それを現代人は当たり前のように食べている。チェーン店に共通するのは緑黄野菜の量が格段に少ないかことね」

ベーヤン「スタミナはつくけど、将来生活習慣病になる事必須!」

「外食やめるべき!、といっても生活習慣だから容易にはやめられないのよ。それでみんなおかしな体型が登場したきたのかなぁー」

裸になれば男はボッキするという女の勘違い論から外食肥満論に話が展開していった。

・・・

この話続く。

コメント
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