Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング565. 小説:小樽の翆493. 幸せの原動力

2022年01月05日 | Sensual novel

 

 正月も5日までくると、翠も日勤になった。

今日は、ようやく人並みに暮らせそうだ。といって冬の朝は、いつまでも布団に籠もっていたいのだが・・・。

そうしていると、布団に体の跡を残して翠は病院へ出かけてしまった。残されたアチキは味噌汁を温め直し親子丼でもつくろうか。そうこうしていると昼も近い。ならばレンタカーで遠出をしてスケッチ旅行に出かけよう。

下界のといっては、世界に対して失礼なのだが、それでも居心地の良い家暮らしをしていると、家の外はすべて下界感覚というのが雪国なのだが・・・。

その下界の山野を車で徘徊している。どこも雪ばかりだ。それじゃ単調な風景だ。雪のない丘にしてしまおう。その点で絵は自由に描けるから便利だ。画像では、そうはゆかない。

そんなことをしていると、日没の予感。こりゃ戻らなきゃ

だって雪国の夜は白い道しか見えないから、単調極まりない。時折鹿とか、運が良ければ熊とかに遭遇するかもしれない。

鹿といったってでかいのだよ。車にぶつかれば、こちらは大破だ。もちろん鹿は昇天してくれるが・・・。熊といったてってこれも重たい。車のライトでピカッと光ったら最後、跳ね飛ばして車は大破だ。そうなるとJAFを呼べばよいのだが、何々熊と衝突したんだって!』といってメディアと一緒に来られても適わない。

そんなわけでまだ空が明るいうちに帰ることにした。帰り着く頃には、翠が夕飯を用意し、お風呂にはいれるよ』というだろう。

夕飯を食べれば、翠を抱えて頭から布団をかぶって愛撫しまくる。

まあそれで翠を絶頂の頂点にゆかせて、アチキは射精して、二人とも脱力感で寝てしまう。

まあどこでもやってる大人の時間なのだが、冬の雪国の暮らしは、それが幸せの原動力なのだ。寒い冬を乗り切る暮らし方というべきか。

コメント
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