京都市のいわゆる旧市街に該当する都心部は、歴史の経緯を反映させて、古い路地が数多くある。
私の散歩コースでも、路地を経由することが多い。少し散歩コースの路地を集めてビデオにしてみた。路地の狭隘さの中に点在する店舗の魅力とともに、路地から広い道へ出たときの、こんなところに出たのかとする意外性がある。それは街歩きの楽しみの1つだろう。
もう一つ治外法権的な気分になれることもある。公道では喫煙禁止だが、路地では人目に付かない、そして人通りが少ないという理由で、心置きなく歩き煙草ができる。そうした反社会的なところが許容されているというのも路地だ。
その他、路地は子供達の遊び場であり、町内の祭事の場所であったもする。路地なくして京都の生活がなりたたない部分もありそうだ。
路地の奥に店や住まいを構えるというのも、車の騒音もなく静かな空気が漂っている。そこが京都の路地の魅力でもある。実際に舞妓さんや花柳界に勤める人たちが暮らす狭隘な路地もあったりする。
またあじき路地のように、古民家が建ち並び工房になり、そして行き止まりになっている路地もある。これは、路地の典型だろう。
1146京都の裏通り、横丁、路地