翠の夜勤の休息タイムに晃子さんとシホさんが1冊の大きな本を囲んで盛り上がっている。
シホ「『シーン24,アップで・・』といって撮影が始まるのよ」
翠「うわーーっ、これモロだよね」
晃子「すっごーーい、ヴァギナのアップじゃん」
シホ「これねぇー緊縛師さんが旨いのよ。だって女の身体って吊すとバランスをとるのが難しいのよ。ヴァギナと顔を、こう同じ位置にくるようにするわけ、そうしないとレンズの性格で、ピントが合わないんだって。だから緊縛しさんが、カメラから見て同じ位置にくるように、身体のバランスをとって縛ってくれるの」
晃子「緊縛師さんも、職人技だねぇー」
翠「そうよ、こんな格好いいポーズでバランスがとれるなんて、すっ、ごーーーい」
シホ「歳をとったおじいちゃんなんだけど、じゃセットしますといって優しく縛ってくれるの。それでつるされるとバンスがとれているわけ。職人技だわ」
翠「緊縛師かなぁー、日本の伝統芸だよねぇー」
晃子「そうよぉー、美しく縛るなんて、日本の技よねぇー」
シホ「でしょう、それで全国の男性が私のヴァギナをみて萌えると想像しちゃうのよ!」
晃子「それで・・・」
シホ「(*^▽^*)あそこが濡れてくるのよ。私も一寸興奮していたかなぁー。だって監督が『素晴らしい!』と褒めてくれたもん。そんなふうにして撮影した写真を見ていると、やっぱまたやろうって気分になるのよぉー」
晃子「こんな写真って女がピークでないと撮れないよねぇー」
シホ「そうなのよ。歳とったら撮れないじゃん。一番綺麗な時を全部残したいよねぇー」
翠「ほとんどの人は一番綺麗な時を、何にも記録しないで、歳老いるもんねぇー」
晃子「なんかもったいないなあ。一番綺麗な時は、残さないなんて。・・・・、いいなあシホさんの周りはプロがいて・・・」
翠「ウフフフよねぇーーー、きっと産婦人科の狸士爺も感激するかも」
晃子「狸爺はちゃんとシホさんの写真集を持ってんのよ。デスクの奥に入ってんだ」
翠「じゃあ、妊娠したら狸爺のとこなんかゆけないよねぇー」
シホ「そうよ、私股間にほくろがあるのよ。写真に写っているこれね。一寸意味ありげなところにあるでしょう。顔はメイクしているからわからなくても、股間のホクロでわかっちゃよ」
翠「そんなときの狸爺の表情をみたいなぁー、『ああっ、君でしたかぁー』なんていえないしねぇー」
晃子「いっそ思い切って狸爺の診察に行ったりして・・・」
シホ「いいなぁー、それって!、年寄りを困惑させるって面白いじゃん」
(*^▽^*)(*^▽^*)・・・・・
・・・
雪の小樽の深夜の熱い時間が過ぎてゆく。