Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング569. 小説:小樽の翆497.方程式

2022年01月09日 | Sensual novel

 

 今日は、翠の実家、つまりパパのアトリエ、そして翠の子供のマサヒロ君と一緒に駅前でお腹の下ごしらえをして、新年最初のクロッキー教室に出かけた。

 さばけたモデルさんで、赤い傘とリボンとかいろんなグッズをもって登場した。描くのが難しいから、あまりいらないんだけどなぁー・・、そう思っいつつ、モデルさん任せで描いていた。

 じゃあ今度はこんなので・・・。

「どうせ描くのは10分ポーズだからね・・」

見上げるとショートパンツを少し下ろしたポーズかぁー。

でも、描いているとどこか色っぽいと思うのは男の感性か・・・。

確かに、隠すことで色気は増大させる方程式があるようだが・・・。

つまり人間にイマジネーションを喚起させる仕掛けといったらよいか。

まあこれは相手が絵のモデルさんとか、つまり他人だから成りたつ方程式だろう。

といってこんな場面で女の心理は、「こういうポーズが男の人は好きなのよ」ぐらいの認識しかないのだろう。

隠すことで色気は倍増する、それが世の中の方程式だが、そうかなぁー・・・、といつも疑問に思う。

例えば足の大腿骨回りのボリューム感や大臀筋とのつながりとか、腕に抱き寄せいたときの腕の中のボリューム感とかフォルム、それが色気を特定の人に感じさせると思うけどなぁー。

つまり絵を描く人間は、スタイリングやボリュームが持つ心地良さにしびれていると思うから、世の中の方程式とは少し違うように思うけど・・・・。

そうこうしているうちに、21時にクロッキー教室が終わり、外にでると凜と冷えている。さて身支度してお家に帰りますか・・・。

外へ出るときは身支度をちゃんとする、というのが雪国の方程式だ。これは誰の場合にもあてはまる。

・・・

雪煙が道路沿いに走り抜ける小樽の町である。

 

 

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