Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング568. 小説:小樽の翆496.真冬の最中

2022年01月08日 | Sensual novel

 

 翠は、正月出勤が続いてので正月明けに休みをとっている。遅く起きたので部屋は暖まっている。じゃあ翠の裸婦でも描こうか。

 夕べも激しく愛して寝てしまったボディを冷静な頭でデッサンするというのも、少し不思議な感覚で面白いのだが・・・。

「おんなって、いつまで体型を維持するんだろうね?」

翠「まあ太らなければ70歳までいけるかな。顔はいつも外気にされされているから老けるけど、身体は結構維持されるんだよ。まあオーラは出ないけどさ・・・」

「人間っていつまでセックスできるんだろう」

翠「程度問題かな。元気の良い種がある時、種はないが射精できるとき、射精も面倒くさくてたたない時・・・、つまり赤紙が来てご卒業ですって感じかな」

「女は更年期を過ぎたら?」

翠「更年期過ぎても性欲はあるんじゃない。自然妊娠しないからゴムはいらないし、やりやすいんじゃないかなぁー。そうだ、患者さんで子宮筋腫で子宮を摘出した40代の主婦がいたの。もう子供を3人も産んじゃったし、いらないやっててんで取っちゃったわけ。それで旦那さんが元気がないと、もう恋人を探して萌え狂っていたの。ややこしい不安がないし」

「それで、その後はどうなるの?」

翠「卵巣があるからホルモンは分泌するのよ。でね、もう旦那と別れて新しい恋人と一緒になるっていうのよ」

「でっ、一緒になった?」

翠「でも、別れる直前までいって、元のサやに納まった。主婦のバランス感覚かな。でも活き活きとしていたよ。やっぱ主婦も恋という栄養源がいるんだろうね」

「その栄養って1回あたえると、生涯持続するとか・・」

翠「いえてる。恋をした思い出が欲しいのよね」

そんな会話をして5分間のポーズを描きあげた。

さて次のポーズをいこうか・・・。

・・・

二重窓は曇っている。家の中は暖かい。

外は雪が家の前の空間を通り抜けるように吹雪いている。

小樽も真冬の最中に埋没している。

コメント
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