Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング586. 小説:小樽の翆512. ゴーギャン!

2022年04月03日 | Sensual novel

 

 オーセントホテルの最上階のラウンジで飲んでいたら、ほどなくダンディな榊原さんと奥さんのジーナがやってきた。

榊原さんが73歳で奥さんが25歳だ。すごい年齢差のカップルなんだけど、奥さんは念願の雪が見られて満足らしい。

榊原「いつも上さんがついてくるんですよ。家においておくと『寂しい、早く帰れ!!』とスマホに電話が来るんですよ」

ペーヤン「俺たちは、女は処女に限るって話で盛り上がっていた」

榊原「そんなのフィリピンでは当たり前。でも日本は全然違うけどね」

ジーナ「Ano!、ショジョ!?、オオッ!!、ゴガン!!!」

ベーヤン「ゴガン!?、護岸工事がどうしたんだい?」

榊原「😆😆😆」

「ゴガンって画家のゴーギャンの事じゃないの?」

榊原「当たり!?、上さんはゴーギャンの『純血の喪失』の絵が頭にあるんですよ。処女で嫁に来たというのが彼女の自慢なんですよ」

ベーヤン「ゴーギャンもタヒチで絵を描いて出世したからね。二十歳のフエの寝姿の裸婦に狐がまとわりつき、手には、赤い筋の入ったシクラメンを握っている絵だ」

榊原「上さんは、その絵が好きで、自分になぞらえているみたいなんです。でもゴーギャンはパリやタヒチなどで4人の女の人と結婚しているんですよ。そして離婚しなかった。それで4人の子供をもうけた。そして梅毒だった」

ジーナ「Syphilis!, Ay hindi!」

ベーヤン「梅毒でありながら処女食いですかぁー。スケール違うなぁー」

「まあ人生は、そんなにうまく行かなかったけどねぇー」

ベーヤン「いまじゃゴーキーヤンの『いつ結婚するの』という絵画が47億円で取引されたとWEBで書かれてあった

「きっと処女の娘達から、いつもそう言われていたのだろう。処女の娘達は結婚、日本の娘達はセックスで男の十人切りか!」

ベーヤン「今の日本の女達の実態だね」😆😆😆・・・

男同士だから、途方もないところへ話は転げ落ちてゆく。

・・・・

雪の天狗岳の後ろに夕焼けが広がっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする