小樽に5泊もしていれば、晴れる日が1日はあるだろう。長期天気予報では晴れマークが出ていた。意外に1週間前からでも予報があたる時代になった。
今日の小樽は多分久しぶりに青い空。小樽駅前発7時50分のバスに乗る。既に余市の手前から海岸線のランドスケープがひろがる。あっ!、こんな地形があったのかと発見が続く。今日は、今まで見えなかった蝋燭岩を撮らなければ・・・。
雪の風景もしびれるが、やはり天気の時も撮影したい気分が適った。今日は美国小泊からも撮影できそうだ。路線バスは、除雪した道を美国へ向かう。
ところで昨夜は、小樽の老舗「ふじりん」で夕飯にすることができた。直前予約で運良く1席しかないところへ滑り込めた。幸運にも焼蟹にありつけた。そういえば街中の魚屋から蟹の姿がない。もう蟹の季節も終わりだ。
パンデミックでまん延防止措置が出ている北海道だから老舗おでん屋の営業も夜9時まで。席数を減らしていたので、希望するビジターをすべて裁けないから予約がとれないとあきらめる。仕事からの帰り、ホテル銭湯の湯上がりにかけつけた。
DistagonをつけたニコンF3+MD4をカウンターのテーブルに置くと、隣の年配客が、おーっ!、と感嘆の声が上がる。確かにこの機材の見栄えはすごいのだが「今中古3万円で買えるよ!。今時3万じゃデジカメも買えないよ・・・」、といったらあてが外れたように静かになってしまった。
「 そっか!、会話をしたかったんだな。ゴメン!、マンボウが発生されているから」。隣席の客と会話も楽しめない時代になっちまった。でもそんな機材を自慢しなくてよかった。反対隣は写真家のようだった。きっと心の中で『あれは中古で安いのさ。物好きだな・・・』と思っていたかもしれない。下手な蘊蓄をかまさなくてよかった。
そんなわけで、スマホをつつきながら小樽でフィリピンの友達と会話をするという静かな夕飯だった。
増毛の酒で身体も温まったので、境町筋から入船、花園通りと回遊した。街の回遊する前に酒で暖まるという手があったか。そして帰るとホテルの銭湯に直行。今日二度目の銭湯だ。それも心地よい。
603. 晴れた!、3度目の美国
撮影機材:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6、iPhon13pro.