Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング304. 小説:小樽の翆235. 累の部屋

2020年11月15日 | Sensual novel

 

 累が小樽公園裏手の小さなマンションに引っ越してきた。窓からみえる落葉したあとの木々が、冬の気配だ。

 累の部屋はようやく片づいたところだ。といって生活必需品に加え優子さんとの愛を確かめる大きなベッドぐらいだが。

優子「小樽で産むんだ」

累「そうすることにした。あの忌まわしい札幌の広告代理店は退職しちゃったし」

優子「これで時々会えるね。出産が近づいたらお手伝いにくるね」

累「ありがとう、今日はゆっくりできるの?」

優子「旦那は週末が休み、私は火曜日だけ。だから火曜日は毎週、累とセックスができるよ」

累「私も、・・・待ちきれなかった」

そういって二人はディープなキスをしながら、二人の細い指が肌を柔らかく走り、衣服やブラやショーツを脱がせてゆく。

優子「今日は、シックスティナインからしよう」

お互いの大陰唇に丹念に舌をはわせ、じれったいぐらいゆっくりと小陰唇のとばりを愛撫しながら、クリトリスの周りを丹念に舌でなめ回してゆく。

時々尖った舌がクリトリスを通過すると、んぅー、とかすれた呻き声が漏れ腟液で潤っている。指が腟の中にはいって膣壁の一番感じやすいところをなでると、アッ、アッ、ああああっ、と喘ぎ声を上げている。

累が二本の指を優子さんの膣の奥まで入れて、子宮を引っぱっている。

優子「ああっ!、子宮が剥がれてゆくみたい。子宮を取らないでぇー」

累「お前も、妊娠しろ!。妊娠しないと子宮をとるぞ!」

優子さんが累の膣に入れた指とお腹の指を柔らかく挟んだ。

累「ああっ、ダメ!、でちゃうダメ!!、挟まれた膀胱を縮めるとおしっこが出ちゃう」

累の尿道からホンの一寸だけおしっこが漏れた。優子さんの舌が累の尿道口をなめあげ、そしてクリトリスを執拗に、激しく、繰り返し、なめあげてゆく。

累も優子さんのクリトリスを一気になめあげてゆく。

累「ああっ!、気が狂いそうになる・・・」

二人のクリトリスへの刺激が一直線に絶頂にむかって進んでゆく。

アアッ、ああアッ、ああああああーーー

んぅーー、アアッ、アゥーー、ユク、ユク、ユクーー・・、一緒にイコウ!

嗚咽をあげ、二人の身体が一つになって激しく上下に痙攣している。

優子「アアッ、もういくよ・・・・」

ハア、ハア、ハア、ハアーーーーーー

ウッ、ウッ、ウーーー

二人で絶頂を迎えると、余韻を残して、ほてった身体はベッドに沈みこんでいった。

・・・

優子「いっちゃった。タイミングが合うのは、いつも累とだけだよ。累と身体がピタリとついていっちゃったとき、お腹の子供の鼓動を感じたような気がする」

累「まだ、早いんじゃないかなあ、あと三ヶ月もしたら感じるかも」

次は電マでしようか。

そういって、二人で何回目かの絶頂を迎えた頃には、既に睡魔の中にいた。

・・・

眼が覚めると、外は少し暗くなっている。

累「あっというまに時間が過ぎたね」

優子「また来週ね」

そういって累とキスして、優子さんは家路についた。

小樽の雲がオレンジ色に染まっている。

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ドローイング303. 小説:小樽の翆234. 校舎の裏で

2020年11月14日 | Sensual novel

 

 昨日は、悪魔の友達の気まぐれな企てをつぶしたので口直しがしたい。公園から小樽の海でも描きながら、小春を冷やかして口直ししよう。子供って、時には大人のストレス緩和になるんだと気がついた。

 いつものように下校途中の小春がやってきた。

小春「叔父さん、いつも同じ風景で飽きない?」

「同じ風景だからこそ飽きないんですよ。だって自分の顔を毎日鏡で眺めるでしょう。それと同じさ。彼氏とうまくいってる?」

小春「もちろんよ、ユウ君とセックスしたら、彼、毎日スキンシップを求めてくるのよ」

「それは、小さな恋の幸せ感があっていいですねぇー」

小春「だからあ校舎の裏のトチノキで陰になっているところで、立ちバックよ。ユウ君にゴム付けたら早くやってっていうの。制限時間5分よ!、といってね。ユウ君も頑張って立ててくれて私の中へズルっと入れてくるの。最近スッとはいるようになった。はいってきても痛くないよ。でっ、腰を動かして早くダしてぇーって。だって小学生がセックスしているなんて先生も気づかないでしょう。ここだけの秘密ね」

「オオッ、そんなことを知っているのか」

小春「ヤリマンの美希姉ちゃんが教えてくれたもん。だって後ろからやるとパンツ下ろすだけだから簡単だし素早くできるじゃん、というわけ。その美希姉ちゃんが最近静かになったの。

「今の彼氏に決めたらしいよ。ヤリマン卒業だって」

小春「それで彼氏の部屋に入り浸っているの。毎日よ。そんなにセックスってできるの?」

「多分丈夫な彼氏なんでしょう」

小春「そうなんだあ、私はずっとユウ君でいいよ」

「そりゃ、今幸せ?」

小春「うん多分、幸せってこんな感じなんだと思った

「まあ先生にばれて驚かさないように(笑)」

小春「うん、でね!、私より先にセックス経験がある子から聞いたんだけど、担任の先生は、まだ処女らしいの。だからバレたら女の嫉妬でいじめられるよって、忠告してくれたの」

「おおっ!、そんなところに敵がいたか・・・」

小春「うん、ちゃんとやるときは金精様ね」

「金精様の御利益に預かろうというわけだ」

小春「御利益!、うーーん子宝かしら、じゃあ、ご飯炊かなきゃならないの。今日はおかずもつくるの、だからバイバイね!」

小学校6年といったら、もう立派な女の身体だ。それを子供だと認識している大人達がズレているのだろう。

まだ小さな身体だけど、しっかり女になってたくましく成長してゆく。そんな後ろ姿をみると、こちらも幸せ感を感じる。

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ドローイング302. 小説:小樽の翆233. 悪夢の嵐

2020年11月13日 | Sensual novel

 

(続)

遊び人のベーヤンが、癖になりそうってどんなん?」

ベーヤン「何しろあの主婦は、子供産んで以来10年近くセックスレスでしょう。だから最初は躊躇していたけど、燃えだしたら恥じらいなく燃え上がって身体がビクビクと反応するのね。だからいろんな体位で攻めて、時間をかけてじらしながら、何回も絶頂へいかせたよ。それで一晩中燃えていた!」

「(笑)10年ぶりだもんねぇー、映画のエマニエル夫人で・す・か・・」

ベーヤン「枕話で『こんなの初めて、また燃えたいわ!』というから好きかい?、と尋ねたら、じっとりとキスしてきてさ『オトコの人を好きになったのって初めて』だって。じゃあ駆け落ちしようか!、っていったら、『そうしよう!』というわけ。『もう子供も10歳になったし、主婦の仕事もないから、好きな人とこうして暮らしていたいわ』だって。小樽ってそんなマンションがあるかい?」

(実は、南小樽の海際にオーナー不在で貸し出しているマンションがある。ここを借りて逢い引きの場所にして、ベーヤンは、ここから会社に通うという算段なのだろう。家には仕事で忙しいからホテル住まいをする、とでもいっておくんだろうか。彼女は専業主婦だから稼げないだろう。だからベーヤンが食べさせてやるわけだ。つまり妾と欲望のための家!、これは面倒くさい!、やはり札幌に留めておこう)

「わかんない。そんなの札幌にたくさんあるでしょうよ!、100万都市だからさ!。それに本当に駆け落ちする気かい?。家に帰れば、やはり主婦だったと気づくさ。一時の駆け落ち願望だから冒険はしないな、女は。それで少し願望が満たされて家に安住するんだよ。20代の女の子をもてあそんだ遊び人のベーヤンが40代の主婦で満足できる?。ベーヤンらしくないことをいうねぇー」

(ベーヤンの気分もわからなくはないが。マンション紹介しちゃうと本当に小樽に妾ハウスをつくりそうだもん)

・・・

ベーヤン「それも、そうだな

フゥーーっ!、アチキとは正反対のテイストを持つ欲望ラインの悪しき悪友の企てを追い払った。ヤレヤレ・・・!。

そういってベーヤンは、ベンツを運転して札幌へ帰っていった。

まさに悪夢の嵐だったな。

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ドローイング301. 小説:小樽の翆232. 懲りない奴

2020年11月12日 | Sensual novel

 

 札幌のベーヤンから、久しぶりにLINEがきた。

なにしろ、あの累さんの妊娠事件があったからご無沙汰だった。

→あの累という女には、まいっちまったよ。お腹をさすりながら出社してくるんだぜ。

←おぼこ娘なんて馬鹿にしているからだよ。それで養育費は、支払ったのかい。

→近所の医者にゆかせ診断書を持って来させたらやはり妊娠していた。しかも時期からいって相手は俺と確定。だからコロナ禍で儲けた医療株を全部売って、あいつに養育費を支払ったよ。そしたら、翌日退社届けをだして、さっさといなくなっちまった。

←思いっきりのいい女だね。よほど堕胎したくない理由があるんだろう。

→昼飯食べに来ない!

←あっ、懲りずにまた女の子をひったかけたんだ。

→まあね。今度は後腐れのない40代の主婦につきあったさ!

まったく、懲りない奴だ。じゃあ、つきあいますか・・・

・・・

チクコウの沖合のクルーザーを目にして、いつもの和食屋で昼食。

「今度は、主婦だってえ」

ベーヤン「旦那の出張の間に、一夜の情事さ。よくある話じゃん」

「仮面夫婦かな。お互いの過去を隠しながら暮らしてゆく、特に好きでもない男と一緒になることに納得してしまう。今はそんな仮面夫婦ばかりじゃないかな、それを家庭を持つ幸せと勘違いしてしまう」

ベーヤン「それがさあ子供作ってからは、旦那と10年近くセックスしていないんだって。しかも子供は一人っ子で、母乳はあげてないので身体は綺麗なんだよ。身体をもてあましていたんだろうな。だからものすごく燃えたよ。もうこんなの初めてといわれて快楽の頂点に向かっていったよ。あれ癖になりそう」

「子供の手が離れると時間ができる。育て終わると10年間のセックスレスが寂しさを呼び起こすというやつかなぁー」

ベーヤン「そのスキをついて誘惑する。長く暮らせば夫婦なんか惰性だから、当然旦那なんか愛していない。だから口説き落とすのは簡単。主婦って時間ができると、一寸恋みたいなことをしてみたいのだろう。それで駆け落ちでもする夢をみて、あっ、いけないといって、現実の生活に戻るんだよ。もちろんその夫婦の旦那は浮気しているよ」

「女は恋愛に餓えている。それでいて性欲だけが立ち上がっている、少し恋愛ごっこで性欲を昇華させようというわけだ。それって欲望のメカニズムだろうね。まあ東京や札幌の大都会なら、それが一般的かな」

ベーヤン「札幌だと人目があるから小樽の逢い引きが調度よいのさ。しばらくあの主婦の美ボディが癖になりそうだ」

(続)

・・・

 ふと考えたが、ベーヤンを軸の右側において欲望特性、そして類は類を呼び、欲望の人間達がここにぶら下がる。それに対して左側には、翼君や文さんといった恋愛特性とする。この二つの対極的な特性をつなぐ軸があるのだろう。この軸の上で、人は右にゆくか左にゆくか、つまり右往左往している構図がみてとれるようだ。

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ドローイング300. 小説:小樽の翆231. 幕間14. イラストの失敗作

2020年11月11日 | Sensual novel

 

 このイラストシリーズも三ヶ月目に入ってしまった。

 ブログテーマの冬枯れで始めた虚構の世界のお話も、コロナ禍で外出自粛が加わり、家にこもってイラストの勉強に精を出さざるを得ないはめになった。

おかげでダイビングも撮影もせず、40年ぶりぐらいで再開した透明水彩絵具でイラストを描き続けると日々になった。

 ただし外へ出られないので、モチーフをみてスケッチすることはかなわず、2度の小樽と取材とWEB画像を参考にしながら、想像デッサンをする他なかった。そんな描き方も、むしろ現実社会に縛られないので、自由度があってよいと思っている。

 コロナ禍だからこそ、そこは意地になってイラストを続けようと思う。少なくともコロナで外出自粛を迫られている間ぐらいは・・・。

 いつもイラストを描くとき、美しいことを念頭に置いているが・・・。

が・・・なのである。というのも透明水彩は、美大受験の時に勉強したきりだから、技法なんかとっくに忘れており、思い出しつつ、思い出せなく、練習しつつ、効果なく、のブログである。だから失敗もある。

 そこで、アップしたイラストと、没にした失敗イラストとを並べてみた。マックのイラストレーターで描けば失敗しても修正は容易だが、手描きイラストは着彩してしまうと修正ができないから書き直しとなる。そんな例を以下に4例あげた。

 

1.失敗して未アップ

  図1の左側は「ドローイング217.小説:小樽の翆231.ズトラーストシヴィ(2020年8月20日)」でアップさせた画像であり、右側は、その前に描いた画像だ。

 未アップの理由は、彩色の考え方を間違え、修正しようとしたら、当初のイメージからドンドン離れてゆき、最後はパンクな顔立ちにしてしまえと救済策を試みたが、やはり小説のイラストにするのには無理があった。よって描き直し。

図1. 左側アップ画像、右側没画像

 

2.空間の設定が語りすぎ

 図2は、「ドローイング227.小説:小樽の翆158.満月の時(2020年8月30日)」でアップさせた画像が左側、右側はアップ前に描いた画像だ。

 このシリーズでセックスの場面を描くのは最初だった。四十八手のWEB画像などをみたがポンチ絵では参考にならないし、アダルト画像もAV俳優らの画像では、わからないところが多すぎる。といってこちらも、そんな画像のストックがない。だから下書きからデッサンを描き起こしたので、手間のかかった画像だ。

 没画像は、人里離れた廃寺のお堂の中で逢引き、小説の見出しにある満月という設定を正直に描いた。しかしあまりにも正直すぎて面白くない。よって描き直し。文中に登場する小春が、扉の隙間からのぞいた光景の方がイラストになりそうだ。そこで立てスリット状の構図になった。

 この頃線描きだったから、試みにブルーのラインペンを使用してみた。ブルーペンで描いた画像を、コピーするとブルーの線が都合良く消えるからだ。だがスキャナーでは、正直に出てしまった。昔の技法は使えない。

 

図2. 左側アップ像、右側没画像

 

3.最初から書き直し

 図3は、「ドローイング300.小説:小樽の翆223芋煮会(2020年11月3日)」の画像であり、左側がアップ画像、右側が没画像である。人数も多く、まして料理があるから、描くのには時間がかかる。細かい描写なので線描きとしている。

 下書き段階で右側の画像をかいたのだが、どうも寂しい空気だ。みんなちんまりと座っているだけじゃないか。それでは暗いパーティーになってしまうし、小説のポリシーに反する。

 そこで下書きから再度書き直し、着彩したのが左のアップ画像だ。ようやく少し賑わいが出たと思われる。こんなケースの場合、一人一人の動作にもう少しストーリー性を加味すれば、更に面白くなるが、それは考えるだけで大変であり、ここでは時間切れ。

 

図3. 左側アップ画像、右側没画像

 

4.模写では、今一、だから描き直した

 図4は、「ドローイング265.小説:小樽の翆196女達の時間(2020年10月7日)」の画像である。左側がアップ画像、右側が没画像。

 レスビアンをテーマにしているから、私のストックにそんなものはなく、そこでWEBの撮影画像から、これなら美しいだろうという画像をひっぱりだした。この画像を模写しイラスト化してみた。

 イラストにすると美ボディ女、二人のセックスシーンが、どこかチンケでちゃっちい感じがした。つまり美ボディ二つを描くわけだから安易な方法ではなく、本格的にデッサンするか、あるいは他の方法を考える必要がありそうだ。

 そこで、レスビアンのシンボルマークを探していたら、LGBT(トランスジェンダー)を意味する6色のレインボーカラーがあった。ならば女同士が抱き合っている姿にトランスジェンダーのシンボルカラー風を配して抽象的表現にし、イラストレーターで描き直した。

 このとき、レスビアンのセックスシーンは模写ではなく、真面目にデッサンからかきおこした方が絵になると思われた。

図4. 左側アップ画像、右側没画像

 

5.具象的に描くか、抽象的に描くか

 図5は、「ドローイング273.小説:小樽の翆204.小春の決行日(2020年10月15日)」、左側がアップ画像、右側が下書き画像。テキストは、なんでも書けるが、はて!、小学生同士のセックスのビジュアルだって!?。自分で書いた小説のテキストにも呆れるが、実際そんなのは、さすがにアダルトサイトでも画像はない。ならば小学生のボディサイズを手がかりにつくるほかない。

 さて課題は、具象的に描くか、少し抽象化して描くかだが、抽象化の方が何枚も下書きを作成し、その中から1枚選ぶといった作業が必要なので時間がかかる。迷っていたら、参考になりそうな着衣の画像をWEB上でみつけたので、これを手がかりに模写して時間節約とし、具象化表現にした。

図5. 左側アップ画像、右側下書き画像

 

6.描写について

 小説である以上人間が登場する。当初は裸婦のクロッキーデッサンが大量に手元にあるから、これを使えばよいと考えていた。だがモデルのポーズは、日常の自然なポーズではないことは前述した。

 そこで意図するポーズの、人体デッサンを白紙から繰り返して描いてブログ画像としている事が多い。これは正解であるが、見たことがない、モデルのいない、シーンを描くのは時間がかかる。

 そこでWEB上のフリー画像を参照する場合もある。これを元に描きおこしたほうが早い。しかし撮影画像からの描きおこしは、レンズやライティングによっては、イラスト化すると人体の形の不鮮明箇所があったり、遠近感で歪んでいたりする。イラストでは陰で見えないところも描く場合があるからだ。それにしても画像って、ほんと作り物だなと実感させられる。

 だから漫画家達のようにモデルがいなくても、人体デッサンを繰り返し描きながら早描きできるように、目下私も練習中。ドローイング練習のために、ブログを書いているといってもよいか。

 そんなわけで、街を歩くと人体観察に眼がゆく。ゆったりした着衣でも、必ずボディの一部が表出するから、それをつないで身体全体のボリュームを見定め、裸体はこうだろうと頭の中でデッサンをしている。

 大学時代に勉強した芸用解剖学を復習しつつ、100m先から若いお姉ちゃんが向かってくれば、頭の中でデッサンを繰り返しつつ、骨盤の大きさや身体から、プロポーションや大腿部の太さを類推しながら近づいてくると、頭のなかに裸体のイメージができあがる。あとはツンとすまして、すれ違いざまに乳房の大きさでも確認、後ろ姿で大臀筋の形を確認して、オオッ皮下脂肪が少ない美尻だとわかると、裸婦にすれば大体こんな体型だなと理解して、すれ違う。

 時には、iPadを抱え、マックで珈琲を飲みながら、眼前のお姉ちゃん達のボディを描いていることもある。そんな訓練をしつつの、ブログ描きだ。

 そんなことをしていると、まわりから危険人物とみられそうだ。高々オンナのボディでしょ。フィジカルに観察している。

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ドローイング299. 小説:小樽の翆230. 玲香さん看護師

2020年11月10日 | Sensual novel

 

 さて玲香さんは、新人看護師だから外来にいる。

午後2時前には外来も終わるので、循環器病棟の翆がやってきた。なにしろ翆の子供のマサヒロ君が小さい頃、お漏らしした時とか、何かとお世話になった玲香姉ちゃんだ。

翆「はーーい!」

玲香「あっ、翆さんだぁー」

翆「看護師らしくなったではないか。あら赤ちゃんはどうしているの?」

玲香「ここの育児室に預けています」

翆「そう、玲香さん随分太ったじゃん」

玲香「子供を産んでから体重が15kg増えたですぅー」

翆「じゃあ、お乳をよく飲むんだ」

玲香「そうなんですぅー、そのたび事に体重が増えてきたんです。今もお乳が張って痛いですぅー。だから時々お乳をあげに育児室へゆくんですけど、なんか二倍ぐらい飲んでるみたいなんです。子供が離乳すれば増えた体重は減ると本には書いてあったのだけど、減らなかったらどうしよう!」

翆「増えた体重は全部お乳用だもんね、離乳すればお乳がいらなくなるから、体重は減るとは思うが・・・・、思うが、なんだよね。そのままという人もいるし・・・」

玲香「なにしろ私、顔が大きいでしょう。それで脇の髪を垂らしてカバーしてるんだけど、そうなったら体重が増えたままですよねぇー、もろブスですよ・・・」

翆「(笑)、そんときはエクササイスだねぇー、外来は慣れた?」

玲香「最初は、お爺さんから、茶髪かよ!、なんて随分ばかにされたんですよ。でも私、注射が得意なんです。そしたら、お爺ちゃんが感激して、以後、あの太い茶髪にしてと、ご指名なんです。最初の関門は突破したかなぁー。その他は見習い中です」

翆「太いは余計だよねぇー、大丈夫、元に戻す方法はある!?・・・と信じよう(笑)」

玲香さぁーん、赤ちゃんが泣いてますよぉー、育児室の担当者がそういってきた。

玲香「あっあーーん、またお乳だ。あいつどんだけ飲むんかねぇー。お乳あげにいってきます」

・・・

玲香さんにとっては、慌ただしい外来の時間の中での一時の休息タイムかもしれない。

 

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ドローイング298. 小説:小樽の翆229. 玲香さんの意外な話

2020年11月09日 | Sensual novel

 

 公立図書館のエントランスで、奥から出てきたダウンコートを手にした見慣れない女が、アチキーと呼んでいる。さて誰だったか。

「玲香よ!

「何だ、玲香さんかぁー、若づくりーー」

小春からは、玲香姉ちゃんは時々馬鹿っぽい化粧をしていると聞いていた。これがそうかあ。確かに幼さが残るけど、そして子供を産んだとは思われない可愛い顔立ちだ。

玲香「まだ21歳だもん、若いよ。これねぇ、子供にお乳をあげなきゃいけないから、前ボダンのオフショルダーを探したの。おっぱいが張って痛いの、アチキ飲むぅーー!」

玲香さんのオフショルダーのボタンを外して、前フックのブラを外すと裏側がお乳で白く湿っている。その大きくなった乳首にかじりついてお乳をチュパチュパすると玲香さんの呼吸と心臓の鼓動を感じるのがすごく快感だというのは、妄想に留めておいて、大人のスタンスでぇー。

「看護師だったっけ?」

玲香「新米看護師だから、休日は猛勉強なの」

「子供育てしながら?」

玲香「休日は実家のお母さんが面倒見てくれるよ。平日は病院の育児室。お乳をあげにいきやすいでしょう」

「ところで、7人も兄姉がいると、自分と似ている子供がいるんではないかな?

玲香「それ、あるよ!。一番私と似ているのは美希ね!!」

「ほう、マサヒロ君のお漏らしの世話までした玲香さんに似ているのが美希ちゃんですかぁー」

玲香「私って長女だったし、小学校の頃は、ものすごく面倒見がよかったんだよね。それが中学校の頃から超反抗期で、高校で随分遊んだもん。多分面倒をみる人もなくなっちゃったし、心のどこかに寂しさがあったんだろうね」

「男と・・・」

玲香「もちろん、高校の時アタシって、裏でヤリマンといわれたぐらいだもん」

「10人とか(笑)」

玲香「それ、美希の話でしょう。私13人・・・。だってえ毎月男が違うのよ。それで放課後の誰もいない教室とか、校舎の裏とか、それでもできないときはトイレで立ってよ。学校って人のいない時間帯って結構あるのよね。そのうち男からも愛想を尽かされて、お前ってなんなんだよ!、だってぇー。もう同級生の男達から警戒されまくりね。それで13人で打ち止め。教科書忘れてもゴムは忘れなかったぐらいだから。結局世話好きの母性本能があるみたいだから、世話できる相手が欲しかったんだろうな」

「フゥーーん、それは意外な話でしたねぇー」

玲香「だってえ、欲求不満の男の子をみるとジッとしていられなくてさぁー。それが裏目に出て同級生達からは信頼を失って卒業したの」

「じゃ今の旦那とは看護学校にいってる頃にであったんだ」

玲香「そうなの、気の利いた女の子が私を合コンに誘ってくれたの。そこでみつけたのね。バス会社の運転手をしている一番地味な男の子だった。なんか母性本能がうずくといったらいいかな、この子でいいかと思ったもん。それで孕んじゃったから、籍をいれたわけですぅー」

「フゥーーん、玲香さんのライフスタイルを美希さんが参考にした」

玲香「兄姉って、男は男、女は女をライフスタイルのとっかかりにするというのかな、そんなところがあるよね。でもね上二人のライフスタイルをみていたから、明菜や小春は、私とは違う価値観ができたみたい」

「フゥーーん、ところで何処の病院に勤務しているの?」

玲香「翆さんと一緒の所よ。科が違うけど・・・」

「そうだったのかぁー」

玲香「さて母乳をあげる時間だ、帰りますぅー・・・」

・・・

そういって玲香さんは実家に帰っていった。

小樽の空は冬の兆しが濃厚。街はしっとりしてきた。そろそろ初雪きの頃かなぁー。

 

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ドローイング297. 小説:小樽の翆228. 美希姉ちゃんの悟り

2020年11月08日 | Sensual novel

 

 さて日課の夕方の散策にでかけようか。公園は小春にきちがいよばわりされたから、今日はチクコウのいつものカフェだ。

 もちろんここに来ればたまり場となっている美希さんに出会うが。

美希「おじさん、またきたね!」

「ほかに、ゆくところがなくてさ」

美希「小春にきちがい呼ばわりされたから?」

全く兄姉の中で情報伝達が素早いやつらだ。

美希「きいてくれる、私の話。」

「随分聞かされたけど、11人目の彼氏でもできた?」

美希「そうじゃなくて、私、今の彼氏で好いと思っているの」

「ほう!」

美希「だって一太郎兄ちゃんは、勉強家で工業高校で大学の知識まで勉強しちゃったし、会社だって本社からお呼びがかかるでしょう。小太郎兄ちゃんだって優等生よね。その次のアタシは、兄弟の中で一番勉強ができなかったの。それで一番レベルの低い高校に進学したぐらいだからさ。私ってそのことが、心の中でずーっと劣等感になっていたの。だから真面目に恋愛しようなんて考えなかったし、すごい彼氏をみつけて兄姉達を見返そうと思っていたの。たけど初体験で、その彼氏から強姦みたいな事をされちゃっただけだし」

「つまり最初の出会いがなかったわけだ」

美希「そうよ、だからその後男を次々と乗り換えていったの。でも男を乗り換える毎に恋愛感情って少なくなっていく感じなんだな。それでセックスの好奇心の方が増大してくるの。でっ、悟った。セックスの好奇心だけじゃ、相手への思いやりだってないし、生きがいもないしさ、ということに気がついたの。私って、好きになるまえに、なんか回りを見返そうという下心や見栄ばかりがあったんだなぁって気がついたわけ。それじゃ恋人はできないよね」

「ほう、それは興味深い発見ですね」

美希「それで、今の彼氏をずーっと愛してゆくことにしたの。一寸トロイけど、私のなくなりかけている最後の恋愛感情を振り起こして、彼を愛してゆこうと思っているの」

「えっ、意外ですねぇ。これから先ずっと?」

美希「もちろん、ここで切り替えないと、あたしってただのヤリマンになっちゃうよ

「悟ったわけだ・・・」

「彼氏の名前は?」

美希「直人!」

・・・

そういって直人君がやった来たので、二人で仲良く出ていった。そんな後ろ姿をみていると、美希姉ちゃんがいい女になったようにみえる。

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ドローイング296. 小説:小樽の翆227. 男同士の宴会

2020年11月07日 | Sensual novel

 

 北海道で冬になるとみられる大星雲が天空を一文字に覆っている。翼君の招きもあり、彼のアルバイト先である海沿いの小さなショップへ散策。

 小樽市内から函館本線沿いを浅里方面へゆくと、線路と海岸線の間の僅かな敷地にショップがある。

翼「ここは、海水浴やシュノーケルの器材を貸し出しているんだ。ダイビングは積丹に店があるので、今はそっちが中心かな。こっちは、シーズンオフ。閉店しているから、その間、掃除でときどきやってくるんだ」

そういって翼君は、ノンアルコールビールを出してきた。じゃあアチキはビーフジャッキーがある。

 もう冬が近いから、北海道の海岸は肌寒い。店に置いてある防寒具をかぶりながら、おもてのテーブルで潮騒を聞きながら男同士の会話。

「ここにいると、人間は哲学的になるな」

翼「うん、いろんなことを考えるよ」

「光凛さんとの密会の場所だし」

翼「(笑)まあ、そうなんだけどさ・・。それで人間が生きてゆく目的は、なんだろうって考えちゃうね」

「生きてゆく目的かぁー」

翼「それは一つしか無い。子供をつくること、人間という種類をつなげてゆくことだけだと思う。あとは全てそのための仕組みかな」

「結構本質的なところをついてくるね」

翼「子供をつくるために、セックスをする、その前に彼女をつくる、その前に彼女をさがす、全てが子供をつくることにつながっているんだ。そして子供ができれば、そのために病院が必要だったり、道具が必要だったり、育てる教育が必要だったり、そのために稼がなきゃならないから、仕事をするための大きな町や社会が必要だったり、と次第に大きな世界になる。それが世の中の仕組みかな」

「その通りだろうね。人間の最終目的は、子供をつくることにある、で・す・ね」

翼「このあいだ、朱凛(ひかり)が記録会にでたんだ。そしたらダントツに早い選手ばかりで、自信喪失だった」

「前夜にセックスしたのに(笑)。泳ぐだけが全てじゃないでしょう。朱凛さん、高校出たら沖縄のダイビングの学校にいったらどうかな」

翼「一緒に、ダイビングして暮らすわけ?

「その通り、翼は海上保安大学校だろ。朱凛さんは沖縄でダイビングのインストラクター養成スクールにいく、というのはどうだろう」

翼「離ればなれかなぁ」

「もし大学に落ちれば一緒に沖縄でインストラクター養成スクールにゆく案もある。それに海上保安庁って沖縄に基地があるんだよ。学校出たら沖縄に配属希望をだせばいいんじゃない」

翼「そっかあ、一緒に暮らせるね」

「将来は、二人でダイビングショップを経営すればいいんでは。この先、ずーっと光凛さんと一緒?」

翼「うん、光凛が最初で最後の女で十分だよ。というのもお互いのいろんな事をしっちゃったでしょう。違う女と出会ったら、また振り出しに戻るよね。それを一からというのは面倒くさいよね」

「多分翼は、一番好いときに最高の彼女に出会ったんだよ。死ぬまでお似合いのカップルだと思うよ。

普通は、女と会うたびごとに、恋愛テンションがドンドンと下がっていって、ついには妥協して、まあいいかになって、女に合わせるとか、面倒な事ばかりだよね。大方は、みんなそんな風に、好きでもない相棒とカップルになっているんじゃない。そうして、仮面夫婦なんかになって右往左往して生きるんだろうな。だから翼は早くみつかって、よかったじゃん、ということになるな」

翼「フゥーン、そっかぁ」

小樽の寒さと、冷えたノンアルビールが、冬の到来を予感させる。

・・・

じゃ帰ろうか。オジサン、自転車で途中まで送ってゆく。俺、脚力つよいから大丈夫さ」

そういって翼君の自転車にまたがり、小樽の坂道をグイグイと上がっていった。

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ドローイング295. 小説:小樽の翆226. ムンク!?

2020年11月06日 | Sensual novel

 

 アチキの日課は、、午前中テレワークでお仕事をかたづけると午後遅くには暇になる。それでもなんとか時間をつぶして、夕方頃、この時期に見られる公園からの海の夕陽でも、描こう。

完成させて帰る頃になると、小春がやってくる。

小春「今日はオジサン、絵の具で描いている」

この時期は調度夕陽が沈むのが見えるんだよ。それに絵具のパレットの掃除も兼ねて・・・。

小春「あれえ!、それどこ?、オジサンの見える方向にソンナ風景はないよ。全然違う絵を描いているじゃん」

「目の前の風景が、こんな風に見えたんだよ」

小春「ええっ!、美術の先生がエドヴァルド・ムンクの話をしていた。ムンクは精神病だったというはなしね。それで一時期コペンハーゲンの病院にはいっていたんだって。だから、そんな奇抜な絵が描けたのではというお話しね。だからオジサンは精神病だったんだ」

「ええっ!、アチキは正常だヨーーん」

小春「精神病の人って、話していると普通なのね。でも自分で正常だヨーンというところが、おかしいよね。だって正常かどうかは、お医者さんが決めるでしょう・・・」

「えっ、最近の小春には冗談もいえないなあ」

小春「私、病気の人は苦手だなぁー、ご飯の支度があるから帰ろうっと!」

そういって、背を向けてつぶやきながら帰っていった。

小春「きちがい、きちがい、、、」と。

オイオイ!・・・。

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ドローイング294. 小説:小樽の翆225.  小太郎君の初体験の思い出

2020年11月05日 | Sensual novel

 

 芋煮会は、灌木の中でマサヒロ君が子供達を遊ばせている。

・・・

オトコ同士で密談かなぁー!、そういってウォッカでへたっているアチキのところへ小太郎君がやってきた。

翼「俺の初体験の話をしてた」

小太郎「あのブールでの!、翼の自慢だもんね」

「小太郎君の思い出はないのかい」

思わず口が滑ったのだが・・・

小太郎「陽茉凛(ひまり)と初めては、高校2年の時かなぁー、小樽の山で」

「青姦ですかぁー」

小太郎「高校生に、ラブホは高いよ。それに小樽の山懐には、そんなスポットがたくさんあるんだ。港を見ながらなんてさ・・」

そういえば、アチキも翆と雪原で青姦していたことを思い出した。人のことは笑えないが、やはり外で食べる食事が旨いのと一緒で、セックスも外の方が野性的な気分で心地よいのだ。それは、どうもサルだった時代のDNAが、いまも継承されているのだろう。それはともかく・・・。

小太郎「山の方にゆくと結構一本道があるのよ。普段は木を切ったり畑を耕したりしている道ね。その入れ口に二人の自転車を横に並べておいて、とうせんぼにしておくわけ。そうするとあとから来た人は、この先彼氏と彼女がいるから遠慮してね!、というサインなの。それで人気スポットがあるんだよ。下が芝生で海が見えるところが・・・・

まあそこでね・・・、お互い初めてだからさ・・・。

陽茉凛「っ。。痛。。。い。。。」

小太郎「大丈夫?。。。」

陽茉凛「ぅん。。。だい、じょうぶ。。。」

く。。ぐく。。。っく。。。

陽茉凛が苦痛に耐えながら「コレが。。。SEX!?。。。」

そのあとは・・・

ズポっ!ギュポッ!ヌッポ、ズッポ。ビシュ!クチュグチュ!・・ですね。

それで陽茉凛が、「あっふぁ。。。ん!」。

(大笑)

「なんかリアリズムですねぇー」

そんな猥談をしていたら、子供達と遊んでいた陽茉凛がやってきた。

陽茉凛「男同士で、何お話をししてんの?」

小太郎「進学の相談!」

陽茉凛「私も、美大をどこにしようか少し迷うの。多摩美と筑波とどっちがいいかなぁー」

「うーーん、筑波大は夫婦寮がある。週末を小太郎君とすごせるのではないかい・・・」

陽茉凛「そこ、恋人じゃダメだよねぇー、そっか小太郎と結婚しちゃえばいいんだ。試験が受かったら、さあ結婚しよ!」

小太郎「ウムムム・・・」

「あっ、それがいい」

小太郎「しちゃいますかねぇー・・・・」

相変わらず、超早婚の家系なのである。結婚といっても、籍を入れてささやかなパーティーをするぐらいだから、簡単だし気軽にできるんだ。

小太郎の結婚は、来年3月で決まりぃー!、試験に受かればだが・・・」

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ドローイング293. 小説:小樽の翆224. 翼君の初体験

2020年11月04日 | Sensual novel

 

 芋煮会も、ひとしきり食べて休息にもあきると、マサヒロ君が小枝でつくった木刀風をもって「西南戦争をしよう」といってきた。それで子供達はわっと灌木がしげる原っぱへ繰り出していった。

マサヒロ「お前達がせごどん、こっちが明治政府側・・・」

そういって灌木の中で決闘が始まる。いつものように歓声が上がる。

「私女だよ!」

「じゃあ、徳川の大奥が戦にユク!

「この時代は、明治だぜ!!」

なにそれ?。

・・・

そんな歓声を回りで聞きながら、翼君がすりよってきた。アチキが海上保安官の大学があるという入れ知恵したから、彼からは信頼されている。

「彼女、俊敏だね!」

翼「だってスイマーだもん」

「いつつくったの?、赤ちゃん、ジャなくて、馴れそめは?」

翼「ハッハッは、悪い冗談、しりたいボクの初体験。実は夏の学校のプールなんだ」

「プール!」

翼「夜さあ、警備員が寝込んじゃう時間ってあるでしょう。その頃、暑いからプールへゆこうといって、深夜の学校に忍び込んだの。それでプールで泳いだら、とても気持ちいいのさ。夜のプールがこんなに気持ちいいなんて誰もしらないなあ、と思っていたの」

「夜のプールですかぁー」

翼「光凛がさぁ、ビキニでくるんだわ。記録会じゃないからさぁ、というので。それで光凛のボディ見てたら、ムラムラっと・・・」

「普通はそうなるわね」

翼「でね、水の中でエッチしない、といったの。光凛もえっ、こんなところでどうやって?」

「ほう、それは意外な場所で・・・」

翼「光凛のボトムを外して、こうお互いに前向きに抱き合いながら沈んでユクわけ。ソロソロと光凛のところにあててみたの。面白いから腰に力をいれたら、そのままスルッと奥まではいっちゃったの。それで抱き合ったまま底へ沈んでいったときは、ものすごく快感だったよ。それで光凛に聞いたら、『あたしって小さいときからスポーツしていたから、処女膜なんかいつのまにかなくなっちゃってた』。それで抱き合って沈んだまま光凛の中に射精して、終わり」

「それで、そのプールは、翌日も授業で使うんだろうねぇー」

翼「ハッハッハ、だからかき回しちゃった。もうわかんないさ」

「そんな奇抜な初体験があったんだ」

翼「二人で夜の静かなプールサイドに寝転がっていたら、木の葉っぱの裏から月がでてきたもん、最高の時間だったな」

「うん、それは最高だと思う。・・・、好い体験じゃん」

翼「でしょう(笑)。今度さあ、ボクが管理をまかされている海沿いのロフトに来ませんか?。珈琲を用意しておく・・」

「気立てのいい奴だなぁー・・・」

・・・

遠くで歓声があがる。

「せごどん、明治政府軍を撃退、勝利!、これで日本の歴史が変わるぅー」

「徳川の奥方を切る馬鹿があるかよぅー、もう痛いんだからさぁー

また史実と逆じゃん、でも歴史が変わったかもしれない。

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ドローイング292. 小説:小樽の翆223. 芋煮会

2020年11月03日 | Sensual novel

 

 小樽の人も人寄せが好きだ。文化の日のお昼は、青空がひろがり晩秋といえる最後の頃だろう。10月の平均最高気温は15.7°だけど、11月は8.1°、12月1.7°、1月-0.7°と、気温は冬に向かって滑り落ちてゆく。そんな晩秋の最後、翆の実家で芋煮会だ。

だから翆は「お手伝いがあるから先にゆくよ。あとからゆっくりおいで・・・」

もちろんツカモッチャン先生のファミリーもやってくる。実家に近づくと歓声が上がっている。既にツカモッチャンファミリーの子供達がドッヂボールで遊んでいる。遊びの中心はマサヒロ君か。小春がいってたようにみんなカップルだ。突然頭数が倍になった。最初から賑やかな人寄せだ。ええっと、生まれた子供も加わるから24人のパーティー。

翆やパパやママ達が、家の裏庭の空地にひろげたデーブルにせっせと料理を運んでくる。ツカモッチャン先生が飲み物の箱を抱えてやってきた。これでメンバーが全員集合だ。

「さてお腹がすいた。食べようぜ」、とマサヒロ君がいい出した。

さてチキンを切り分けて・・・、みんないったかなぁー・・・、よし、食べよう。

パパ「あのう・・・、乾杯がまだなんですけどぉー」

マサヒロ「忘れた。じゃみんなに飲み物ついでぇー」

ツカモッチャンのママ「ほらパパ、食べていないで、乾杯よ!」

ツカモッチャン「ウググー!」

そんなわけで24人の芋煮会の乾杯。

乾杯 !・・まあ雷が落ちたときみたいな大歓声だよ。だって小学校の1クラス程の人数なのだから。

翆のパパはあごひげをなでながら、やはり子供達が多いのは素晴らしい。マサヒロ君に指4本、違った、二人目は茉莉さんのお腹の中だから、3本の指をだした!。たのんまっせ!!。

それにしても子供達は、ちゃんと彼氏彼女をつれてくるところがすごいじゃないか。

結婚している一太郎君と優子さんはおいといても、小太郎君はデザイナー志望の彼女、美希姉ちゃんは10番目の彼氏、明菜さんは先日めでたく彼氏をゲット、翼君はスイマーの彼女、小春も先日彼氏ができたし、あれ1人足りないじゃないか。あっ、そうか玲香姉ちゃんも結婚していたんだ。先日ツカモッチャン家で出産したばかりだった。

ツカモッチャン「うん、子供達の能力やプライバシーには、全然関心が無いの。気がついたら立派な大人になっていた、という感じかな」

多分、子育てというのは、それが正解なのだろう。

だって、今のように親が執拗に面倒をみすぎて、進学する学校を選んだり、教養も必要だというのでピアノだバレーだといってお稽古事をさせたり、親が将来の進路の相談に乗るなんていう昨今の子育て風潮と比較すれば、ツカモッチャン家は格段に自由だ。というかなにも面倒をみない。

精々ツカモッチャンがやったことは、絵を教えたこと、絵で物事を考えれば理解できるということ。そしてママからは、英語の基本を教えたぐらいだ。つまり生きる術の基本だった。あとは絵本なんて与えなかったといっているし、家の中にパパやママ達の本しかないから、子供達はいつのまにか、ソシュールやチョムスキーという名前を知っているという知的変形児かもしれない。変形は、成長とともに治ってゆくけど・・・。そんな事もあって、会話が絶えない人寄せだ。

だから、およそ人見知りしない子供達は、自分達で情報を集めて進路を決めてゆく位の自主性がある。それに子供達同士が仲が良くて、子供達に見合ったフィルターを通して、上から下へ情報が伝わるというのも面白い。そんな情報の最後が、小春を通じてアチキの耳にもくるという笑い話もあるが。だってみんな彼氏彼女とセックスしているなんて言う情報は、小春情報だもんね。そう考えれば、小春も含めて、みんなもう大人なんだ。

そう考えると、日本の平均出生率は平均7人もありか。それは大変だから5人ぐらいで勘弁して、というわけだ。翆のパパがあと5人とマサヒロ君にいうのも、そんなことがあるんだろう。ネコの子だって一度に4匹は産んで、年3回は妊娠するから12匹/年の出成率だ。もちろんネコには遠く及ばないが。ネコと比較しちゃ人間が可哀想か。

翆「芋煮、食べ頃よ。いきましょうよ!」

みんな食べ盛りだから・・・。

翆「大丈夫よ、あとでおにぎりとかお茶漬けがあるから、それに果物もあったな」

そんなわけで、賑やかな宴は、会話が絶えない。

アチキは、ツカモッチャン先生が忘れずに箱の中に潜めてくれたハニーウォッカをチビチビと飲んでいる。

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ドローイング291. 小説:小樽の翆222.  15人よ!

2020年11月02日 | Sensual novel

 

 夕方の散歩で、いつものように小樽公園で海の絵を描いている。当然下校途中の小春が通り過ぎる。めざとく人見知りしないツカモッチャンファミリーだから、アチキのところにやってきた。

小春「叔父様!お兄ちゃんやお姉ちゃん達の秘密の話ね」

「秘密の話を、したら秘密じゃないでしょうに」

小春「それよか、小春もセックスしておいてよかったぁーて思った」

「悪かったぁーという人は少ないですけど」

小春「明日の芋煮会に、みんな彼氏や彼女を誘ってゆこう、という事になったの」

「7人の子供達全員が彼氏、彼女を誘ってゆくとすると、それだけで14人か・・・、すごいパーティーだな、ああっ、つまりお披露目だな

小春「違う!、15人よ。玲香姉ちゃんのところに赤ちゃんがいるもん。小春も、彼氏がいるもんね!」

V字サインをだしている。

「もう何もいうことがないよ」

それにしても、将来この7人の子達が2人ずつ子供をもうけたら、28人!。そりゃ小学校の1クラス並じゃん。すごい親族だな。おそらく大いに胸をはって自慢できるファミリーだよな。子供の数が多いっていうのは、育てるのは大変でも、それを越える大きな夢を将来に与えてくれるわけだ。

・・・・・

秋の空、少し遅い紅葉が終わりを迎えている。

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ドローイング290. 小説:小樽の翆221.  翼の彼女はスイマー

2020年11月01日 | Sensual novel

 

 翼の中学校の屋上にあがると小樽の海が見える。その海岸線に、今は使わるとは思われない数えるほどの夏の海の家が少しばかり建ち並んでいる。翼は、夏の海水浴場の監視員のアルバイトをしたのがきっかけで、今でもときどきシーズン以外の夏のマリンショップのロフトの管理をアルバイトにしている。持ち主からも、中学生だけどちゃんと管理をしてくれるので重宝されている。

 

光凛「最近、翼は変わったねぇー。あんまし水泳の記録に関心がないしさ。それに横飛びステップをしたり、公務員試験の本なんか読んでいたりして・・・」

翼「うん、おれ!、高校を卒業したらダイバーをめざしたいとおもっているんだ。記録は光凛(ひかり)にまかせるよ」

光凛「ダイバーって!、どこで教わるの?」

翼「海上保安大学校!」

光凛「はあ、何それ?」

翼「つまり、海上保安官です。もちろん学科の試験があるけどさ・・」

光凛「どこにあるの?」

翼「広島の呉ですぅー、こんど映画見にゆこうよ、海猿っていうの。シネコンでやっているときがあるよ」

光凛「フゥーーん、それよか高校は?」

翼「どこでも、いいかな。小樽高校でいいかな。光凛はプールがないとダメだよなぁー、」

光凛「小樽高校ダメ!、あそこプールがないもん。いつも外のプールで練習だよね」

翼「小樽ってプールに消極的なんだよね。スイマーだと、ちとつらいっすねぇー!」

光凛「うん!、それよか翼ーー、明日記録会なの!!」

光凛さんがおねだりしている。中学生とはいえ、水泳で鍛えているから立派な女の体になっている。それに何故か全体が丸っこいスイマーの特徴が現れている。概してスイマーは、毎日の練習によって成長が著しく早い。

光凛「今日、あれ、しようよ、しないと記録でない!!」

翼「じゃあ、あとで海のロフトで・・・、ウィ!!」

そういって翼は、腰の鍵束をジャラジャラさせて親指をたてた。

・・・

海のロフトは、側を函館本線が通るから列車の震動が響く。それをのぞけば潮騒の音しか聞こえない。翼は、時折掃除もあるし、一人になりたいときは、ここを使っているから勝手知ったる家同然だ。ロフトの上にゴロッとできる場所が設えてある。回りの海のグッズが潮のにおいを放っている。

翼「では体調管理で・す・か・ね」

光凛「だってぇー、ホルモンとかの分泌で体調が良かったり悪かったりするじゃん。でね、セックスすると体調が良くなって水泳に集中できるの。記録会前の必須ですぅー・・・」

そういって光凛がウェアを脱いで翼に抱きついてきた。

朱凛「もう、性欲が身体の中に一杯たまっているの、もう一杯燃えさせてぇー」

・・・

潮騒が静かに聞こえている。今日の海は穏やかだ。

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