いつもと変わらぬバス路線… 「ピンポォ~ン!」と鳴る降車ブザー… 「はい、次とまります」と答える私… 次のバス停に接近して降車ブザーの点灯を再度確認… 再… 確… 「あれ? 点いていない」と戸惑う私… 「降車ブザー、鳴ったよなぁ? どうする?」と焦る私… そこで、バスを減速させながら「○○停ぇ~」とゆっくり言いながら、車内の乗客の動きをチェックする私… 「中扉付近に座っていた女性が動いた!」と思った私は「止まりますぅ~」と続けた。やはり、降車ブザーは鳴っていたのである。
これはたまにあることなのだが… 運転席の通常のスイッチ類から離れた位置に“降車ブザー点検用”スイッチがあり、何かの拍子にそこへ何かが当たって切り替わってしまうことがある。その“点検状態”で降車ブザーを押すと、「ピンポォ~ン!」と鳴って一瞬だけすべてのランプが点灯するのだが、すぐに消えてしまうのだ。そのスイッチは、車内に設置されている20~30個の降車ブザーを一個一個点検するためなのだから当然である。だからといって、毎朝の点検でやることはない。そんなことをやっていたら、毎朝20~30回も点灯&消灯を繰り返し、いたずらに寿命を縮めるだけだからねぇ…