今日の午前中は某地域連絡バスの“シャア御膳”だった。11時半過ぎ、バスは5分ほど遅れていた。ある交差点を左折する時に、一瞬だけ「ビッ!」という音が聞こえた。私は「ん? 何か鳴ったか?」と半信半疑で走行を続けた。そして次のバス停で乗降扱いをして、発車しようとしたところ… 「ビィ~~~~~!」と警告音が鳴り響いたのである。運転席のパネルを見ると、赤い“ウィスキーボトル”のようなランプが点灯していた。私は「申し訳ございません、しばらくお待ちください」と言って、営業所へ電話をした。以前から噂には聞いていたが、そのバスは時々そうなるらしく… 冷却水の予備タンクの水量が一定ラインよりも減ると鳴ってしまうということだった。私は言われたとおりに、運転席脇に用意されていたペットボトルの水を予備タンクに入れた。するとランプは消え、ブザーは鳴り止んだ。私は「お待たせしました、発車いたします」と言って、10分遅れで発車した。その後、信号待ちで「先程はご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。たまに冷却水の減少を知らせる警報ブザーが鳴ってしまい…」と簡単に説明をしてから「原因はバスが古いからだと言われてしまえばそれまでですが…」と付け加えた。その後、観覧車のある某施設で大半の人が降りたのだが、バスが遅れたにもかかわらず「ありがとう」と言ってくれた口調が優しく感じられた。私の気のせいかもしれないが…