バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

久々に腹の中が熱くなった日

2009年09月27日 22時46分16秒 | バス運転士

今日は某大手ショッピングセンター“町外れ編”だった。朝9時過ぎの始発は、日曜日でも乗客は少なく10名足らず… 周囲に人影がないことを確認して、時間通りに発車した。すると、ロータリー出口手前の一般車通路から、一人のオバサンが飛び出してきた。私が「このバスに乗りたいんだな」と思ってスピードを落とした時、そのオバンは腕時計を見てから、私に「早発だ!」と言わんばかりに腕時計を指差したのである。ムッとした私は「乗せるのをやめようか!?」と思ったが、私の中で“初犯は許す”という考えが働いてしまい、バスを止めて扉を開けた。そのオバンは「すいません」と言いながら乗ってきたのだが、そのまま運転席の横までやってきて「ずいぶん(発車が)早いじゃないですか!」と言いやがった。私は「そんなことはありません」と答えた。オバンは車内に設置してある電波時計を指差して「その時計が狂ってるんでしょ!」とまで言いやがった。私が「いいえ、今○○分です」と答えると、オバンは黙って席に着いた。

私は朝のバス点検時に、バスの電波時計と自分の腕時計(非電波時計)の時間を見比べている。ある日突然、両方の時計が同じ秒数だけ早くなる(または遅くなる)とは考えにくいので、時計のチェックはこれで良いと思っている。

その後、ショッピングセンターを発車した時、バスの進路を確保する係員が慌てたように腕時計を見たので、私は不安になってしまった。そこで、駅に着いた時に117番で確認したけれど、やはりバスの時計も私の時計も正しかったのである。

そして夜、ショッピングセンター発の最終便… 乗客は女性二人だけだった。が、よく見ると、一人はあのオバンだった(否、よくよく見ると、私より10歳以上も若そうだった…)。私は「駅に着いた時に何か言ってやろうか」と思っていたのだが、ひょっとすると「朝はすいませんでした」なんて言うかもしれないと思ったので、黙っていることにした。しかし… 私の期待は見事に裏切られ、ムスッと黙ったまま降りていってしまった… いつかまた“今朝と同じような状況”に遭遇したならば、私はそのオバンを置き去りにします! そこはバス停ではありませんから…