朝の通勤時間帯… あるバス停から乗った若くて美しい女性が、そのキラキラと輝く瞳で私の目をジッと見つめながら「お願いします」と言った。それは、私が「知り合いなのか!?」と思ってしまうほどの“優しさ”を含んだ瞳であった…
終点の某駅で前扉から降りる時にも、車内ミラー越しにジッと見つめながら「ありがとうございました」と言った。あぁ… 独身オジサンのハートは、それだけで木っ端微塵に… もう死んでもいい…(なんちゃって!)
通勤時間帯が過ぎ、少し落ち着いた午前中… 某駅から乗ったおばさんが、ニコニコと微笑みながら「よろしくお願いしまぁ~すっ!」と元気よく言った。その声の大きさに、ちょっとビックリしてしまった私であった…
発車してすぐ次のバス停で降りる時にも、車内ミラー越しにこちらを見ながら「ありがとねぇ~!」と元気よく言った。その声を聞いているだけで、こちらまで元気になれそうな… 死んだ人まで生き返りそうな…(そりゃないわ!)
のんびりムードのお昼時… 私はバスの待機場所から乗り場を見ていた。発車時刻の5分前、乗客はゼロ… と思ったら、駅から出てきた一人の若い女性がバス停の方へ… だいたい発車時刻の2~3分前に、バスを乗り場へ着けることになっているのだが、私は「ちょっと早いけど… 風も強いし冷たいし… 彼女のためにバスを着けちゃおう!」と思って、バスを動かし始めた。
ところが… 彼女はバス停を素通りして、そのまま駅の敷地外へ… しかし、私はバスを着けるしかなく… 彼女の後に駅から出てきた無愛想なオッサンが一番乗りとなってしまい、私の“心ウキウキ楽しいレディースデー”は半日で幕を閉じた… 次回はいつのことやら… あるかどうか分からないけれど…