終点の某駅に時間通りに到着した。それでも、次の発車まで5分あるかどうかだった… そこで第一問! 背後から「すいません」という子供の声が聞こえた。私が振り返ると、男の子は「このバスは○○へ行きますか?」と言った。
私が「ここから○○へ行くにはどうすればいいのだろう?」と考えていたら… 続けて第二問! 運転席の窓の外へやって来た男性が「△△へ行くバスはどこ?」と言った。さらに、考える間もなく第三問! 前扉の外へやって来た老夫婦が「☆☆へ行きたいんだけど…」と言ったのである。
まずは簡単な三問目を「1番乗り場で乗って、××で降りて下さい」と即答した。続けて二問目を「そちらの通りに“完全弊社”のバス停があります」と回答した。そして残った一問目… と、その時! すぐ後ろに他のバスが来てしまったので、私は男の子を乗せたまま待機場所へ移動した。
そこで、先に待機していたバスの運転士に、私は携帯電話を使って“解答”を求め… 否、窓を開けて助けを求めた。すると「◇◇まで行って乗り換えるしかないから… 私のバスに乗ってもらえばいいよ」との解答を得られた。
私が男の子に「このお兄さんのバスに乗って下さい」と言ったところ、その運転士から「イヤだなぁ~! おじさんでいいのに!」と笑いながら怒られてしまった… が、お陰様で私は安心して次の発車を迎えることができた。