A駅の発車時刻2~3分前に2番乗り場へ着けて、乗車客扱いをしていたら… 車外から「すいません」と言う声が聞こえた。視線を運賃箱から扉の外へ移すと、そこには車椅子の人と付き添いの人が立っていた。私は「えっ!? いつの間に… まさか私が見逃していたのか??? いや、いくら私がボケだからって、それはないだろう…」と思いながら運転席を立った。すると、そこへ発車まで時間のある運転士が来て、乗車(&固定)を手伝ってくれたのだが… それでも、発車が2分ほど遅れてしまった。
同じくA駅の1番乗り場で発車前に車内案内をして、続けて車外へ「××分発、○○経由☆☆回り発車します」と案内をしたところ… 2番乗り場に立っていた若い男女がやって来た。そして「○○東へ行きますか?」と言った。私は「○○停の交差点までは行きますが、そこから○○東の方とは逆の○○西の方へ曲がってしまうんですよぉ…」と答えた。二人は納得して2番乗り場へ戻って行った… これまた発車が1分半ほど遅れてしまった。
逆に、駅へ向かう時には“土日切符ください攻撃”に遭う。ちょうど600円を出して「土日切符ください」と言われ… 千円札を出して「土日切符ください(&お釣り400円も忘れずに!)」と言われ… 週末のA駅やB駅の路線では、これらの台詞を何十回も聞くことになる。そして、ちょっと油断していると、「(お金が)大きくてすいません…」と言う大和撫子の“半爆(五千円札)”や「コレデイイデスカ?」と言う外人部隊の“万爆(一万円札)”が炸裂する。その度に、行けるはずだった青信号が赤に変わり… バスは少しずつ遅れてしまった。
私は「A駅にしてもB駅にしても、4~5分間隔で電車が出ているのだから、そんなに慌てることもないだろう」と思っている。ボケな私が焦る、慌てる、ドタバタする… それは、事故を起こす確率が格段にアップするということなので、とにかく“何が起こっても”マイペースで乗務するように心掛けている。“いじけるジャイアン”に変身して…