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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

試験二日目!?

2011年03月07日 22時40分04秒 | バス運転士

午前9時過ぎ… ほとんど人通りがない始発停の某園だが、今回は発車時刻2分前になって一人のおばさんがやって来た。普通に乗って着席したと思ったら… そこで第一問! 「このバスは○○停には止まらないんだよねぇ? 目の前を通るのに…」と言った。私は「本来は○○停の前を通らない路線なのですが、今は道路工事の影響で迂回しているだけなんですよ」と答えた。

おばさんに説明しているうちに発車時刻になったのだが、そこへ赤ちゃんを抱いた若いお母さんがやって来た。普通に乗って着席して発車して… 一つ目のバス停を過ぎたところで第二問! 「このバスは某所で止まりますか?」と言った。私が「そこで止まるのは他のバスなんですが…」と言いかけると、お母さんは「近くに止まりますか?」と言った。私が「△△停が近いですけど… 200mくらいありますかねぇ…」と答えると、お母さんは「はい、大丈夫です。ありがとうございます」と言った。

二つ目のバス停を通過しようとしたら、前方から早歩きと小走りを繰り返して来るおばさんを発見した。バス停で待っていると、そのおばさんがやって来て… そこで第三問! 「某役所へ行きたいんだけど…」と言った。私は「某役所ですか? え~っと… このバスで◇◇停まで行って、某駅から※※行きに乗って下さい」と答えた。おばさんは「◇◇停で降りればいいんだね」と言いながら着席した。

しばらくしてバスは△△停に到着、お母さんは丁寧に頭を下げながら降りて行った。そして△△停を発車して約200m… 角に某所がある交差点の赤信号でバスが止まると、三問目のおばさんが運転席の横までやって来て「私が行きたいのはココ(某所)なんだけど… 次で降りればいい?」と言ったのである。私は少し迷ったけれど、次のバス停までかなり距離があるので「じゃあ、ここで…」と周囲に注意しながら前扉を開けた。

結果的に、赤ちゃんを抱いたお母さんを200mも歩かせて、元気なおばさんを目の前まで乗せてしまい… 納得いかない部分もあるのだが、そもそも私が“お母さんの言った某所=おばさんの言った某役所の出先機関”であることに頭が回らなかったのが原因であり… これでは“不合格”である。あぁ、今夜は眠れない…(ウソ)