バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

採血の秋、スポーツの秋

2014年10月20日 22時28分05秒 | いろいろ
今日の主な予定は“午前中に健康診断、午後にテニススクール”だったのだが… 健康診断へ出掛ける前に“うっかりトイレへ入ってしまった”ものだから、検尿の時になかなか出てこなくて… そこで、後から来た2~3人に抜かれてしまった。血圧測定は、いつもマンツーマン形式なのに、なぜか1人の看護婦さんが3人を相手にしていたのだが… 私よりも後に測定開始&終了した人の用紙へ先に記入してしまい… そこでも1人に抜かれてしまった。


その後は順調に流れ、いよいよ最終関門の“採血”を迎えた。関門と言っても“うっかり血を見てしまった時”を除けば、これまで問題なく突破してきたので、今回も「採血中に気分が悪くなったことはありますか?」という型通りの質問に対して、私は「はい、見なければ大丈夫です」と、これまでと同じ返答をした。「ベッドで横になってやりますか?」と言われたけれど、「いえ、大丈夫です」と答えた。


私は左腕を出した後、“それを見ないように”視線を右上方へ移し… 窓の外のビルを眺めていた。眺めていた。眺めていた。眺めていた。眺めて… 「あれ? まだ終わらないのかなぁ~ 看護婦さんが妙な動きをしているような… 上手く採れなかったのかなぁ… いつまでやるんだろう… まだかなぁ…」と不安になってしまった。


その瞬間! 急に変な汗が出てきて… 頭がクラクラして… 気分が悪くなってしまった。その時、「3本目が採れなかったので、もう一度やらせてもらっていいですか?」という声が聞こえたのだが、私は「ちょっと気分が… 気分が悪くて… 気分が… 悪い…」と、うわごとのように繰り返していた。


すると、採血コーナー(5人が採血中!)のすぐ横にあるベッドへ連れて行かれ、看護婦さんと2人で… 否、1人で横になった。すると、3分も経たないうちに気分は好転したのだが… 「血圧を測りますね」「脈も取りますね」「もう少し安静にしていて下さい」と言われて、ベッドの上の恋… 否、“まな板の上の鯉”状態の私は、ただ「はい」と頷くしかなかった…


その後、ベッドで横になったまま“右腕”から3本目の採血をして、再び血圧と脈を取って… その間、看護婦さんと家族構成や趣味の話を… 否、「僅かな採血(3本で13cc!)でも気分が悪くなる人は、献血には行かない方がいいですよ」とか、「たまに… 採血から30分くらい経って、再び気分が悪くなる場合があるので、人目のある場所を選んで帰って下さい」などと言われた。


さらに、「今日は何か重いモノを持ったりしますか?」と聞かれたので、「テニススクールへ行く予定です」と答えたら、「まぁ… 今日は体調も良くないということで、やめておいた方がいいと思いますけど… もしも行くんだったら、この止血用の絆創膏を貼ったまま行って下さい」と言われたのだった。


午後、「こんなことでテニススクールへ行かないなんて… ありえない!」と思った私は、看護婦さんの“お言葉に甘えて”80分レッスンを2回連続で受講したのだった…(なぜか絶好調!?) 気が付けば、右腕の絆創膏は汗で剥がれていた。ちなみに、採血コーナーのベッドには20分以上も横たわっていて、「2人に抜かれた」「3人に抜かれた」などという話ではなくなってしまったのだった。チャンチャン!