仕分け作業の天敵

いつもは“仕分け作業時のポジション表”が貼られている掲示板に…　以前、「最初の一時間は“諸般の事情”により仕分けスクールを～」と印刷された紙が貼られていることがあった（噂では、正社員が遅刻した影響だとか…）。そして、我が倉庫へ研修で来ている“新たにオープンする他拠点で採用された正社員”が、我々初期メンバーに「様々な大きさの荷物（段ボール箱）を、いかに上手く“仕分け用の箱”の中に詰められるか？」を教えるという、いかにも時間稼ぎ的な内容であった。そういう指導は、新たなメンバー…　否、全正社員に行うべきである！　と、強く思った。

その時、参加者一人ずつ順番に「何か意見があれば…」と正社員から聞かれたので、私は「こういうスクールは、もっと実戦的にやった方がいいので、ただの段ボール箱だけでなく、実際に使われている様々な形状の荷物（紙製の封筒や重くて大きなビニール袋など）も使った方がいいし…　さらに、最初から“箱に収めるべき全ての荷物”が見えている状態ではなく、“次にどんな形状の荷物が来るか分からない”状態でやった方がいいと思います」と言った。

そう、次々と流れてくる荷物を箱の中へ入れる仕分け作業では、紙製の封筒や重くて大きなビニール袋は“天敵”なのだ。一概には言えないけれど、私の理想的な仕分け作業は“大きな段ボール箱を仕分け用の箱の奥へピッタリ収めた後、その手前に小さな段ボール箱を並べ、最後に封筒や袋を隙間に突っ込む”というものなのだが、そんな簡単に行くことはほとんどない。実際には、作業序盤から“天敵”を箱の中に入れなければならない場合が多く、作業終盤に流れてきた大きな段ボール箱を入れるのに邪魔で邪魔でイライラムカムカ…　一度、仕分け用の箱から“天敵”を全て抜き出し、奥から順番に入れ直すことに…　時間の無駄になるのだ。

その件に関して…　先週初めの中礼時に、ある派遣社員が「封筒や袋を別に分けておいて、作業終盤になってから流してもらいたい」と直訴したところ（これまでにも、多くの人が何度も言ってきたけどね！！！！！）、正社員は「検討する」と答えたのだが…　翌日の中礼では「封筒や袋の数が急増して、全荷物の３～４割を占めるようになったので、事前に分けるのは無理だ」と言われてしまった。それならば、我が倉庫へ来る前に分けられないか検討するとか…　本社の本社がある某国と同じように“封筒や袋は仕分け用の箱の中へ入れ、段ボール箱は運搬車に載せるだけ”という方法を実施するとか…　早急に考えてもらいたいものである。

そんな会社なので、それなりの気持ちで作業している…　という訳ではないのだろうが、時々、ビニール袋や段ボール箱の中身が壊れ、液体が流れ出ていることがある（正社員が「荷物が多い」から「間に合わない」とか、「機械の数値を上げたい」から「早くやれ」と言わんばかりに急がせるので、仕分け作業を含めた様々な作業が“雑”になっているように思う）。先日も、隣の区画から“お酒の香り”が漂ってきて…　仕分け作業用の箱の縁に載せられた段ボール箱から無色の液体がポタリポタリ…　それを私は手で受けてグイッと一口…　「飲まなきゃやってらんねぇ～」と叫んだのだった。（ウソ）