某駅を発車して10分ほど経った頃… 両替金取出口に一枚の100円玉があることに気が付いた。私はこういうことがないように、誰かが両替をした直後には必ずチェックしているつもりだが、今回はうっかりしていたようだ。私は「まさか… さっき降りたお婆さんじゃないよなぁ?」と、また余計なことを考え始めて… その時、背後席の人が両替をしてしまったのである。その後、両替金取出口を見たけれど、100円玉は消えていた… そりゃ~、一枚少なくても気付かない人がいるんだから、一枚多くても気付かない人がいても不思議ではない。
某地域連絡バス“シャア”の朝と夕方、助手席には必ずある男性が座る。そして、だいたいバスが止まった時に「ピッ」と音がする(私には何の音か分からない)のだが、彼は必ず真似して「ピッ」と言う。また、私が対向車などにお礼の意味で手を挙げたりすると、彼も真似して手を挙げる。鬱陶しいと言えば鬱陶しいが、可愛いと言えば可愛い…。さらに、私が「ご乗車ありがとうございました。○○停です。お忘れ物ございませんようお確かめください」という、降車客がいた場合のアナウンスまでも真似し始めたのだが… それは出来なかったようだ。台詞が長いことが原因なのか、私の発声が悪くて聞き取れないのか、「~○○停です」くらいで止めてしまうのであった… 今後、この台詞をマスターされてしまったら、新たな台詞を考えようかなぁ~ 彼一人に“対抗”するために…(変な動機…)
さて、仕事の方は順調に… と思ったが、そうは問屋が卸さなかった。観覧車のある某サービスエリアで、若い夫婦と子供(推定2歳)の3人が待っていた(最初は母親と子供二人かと思った!)。それに降車ランプが点灯していたので、私はバスを止めると前扉(乗車口)と中扉(降車口)を同時に開けた。すると、一人の女性が降りた後、親子3人が“中扉”から乗ってしまった。しかし、このバスは無料なので、私は「まぁ、いいか… 特に問題ない」と思って、そのまま発車時刻まで3分ほど待ってから出発した。それから約10分後、バスは交通量の多い県道から交通量の少ない県道へ右折して、そこから1kmほど行ったバス停(終点の一つ手前)で乗客が降りると、残ったのは先程の親子3人だけ… その時、母親が私のところへやってきて「○○駅か、△△駅か… どっちでもいいから行きたいんですけど… このバスは行きませんか?」と言った。一瞬、私は言葉を失ってしまった。「このバスは○○駅にも△△駅にも行かないし… なぜ、乗る時に聞いてくれなかったのか… せめて交通量の多い県道を走っている時に聞いてくれれば、○○駅へ行くバスが走っていたのに…」と、多くの疑問が頭の中を駆け巡った。その後、私は地図と時刻表を見ながら、あれこれ提案をしたけれど… 結局、雨が降り出したこともあって、親子3人は次の発車までの40分間、バスの中で待つことになってしまった。
一般路線でも、似たようなパターンを見かけることがある。始発地点で発車時刻を待っている間はジッと座っていたのに、私がバスのエンジンをかけて案内をして“もうすぐ発車!”という時になって、「あのぉ… ××へ行きたいんですけど、どうやって行けばいいですか?」と聞いてくるのである。もっと早く聞いてくれれば、地図を広げて探したり考えたり出来たのに… そんな時になって聞かれても… 私が知っている所ならばともかく、知らない所だった場合は「××ですか!? 申し訳ありませんが、私には分からないんですよぉ…」と答えるしかないのである。
そういう私も“追い込まれなければ何もやらない子供”だった。夏休みの宿題(特に自由課題!)なんて… 始業式の日に「持ってくるのを忘れました」と言っておいて、帰ってから夜遅くまで必死こいてやったもんです。ハハハ…
今日は、街路樹の多い路線を走っていた。あるバス停を発車して、次のバス停に接近していく… それと同時に、そのバス停の乗客の有無を確認する。乗客が車道から離れて(後ろへ下がって)立っていれば分かりやすいのだが、車道の近くに立っていると街路樹が邪魔になって見えないことがある。特に、遠くからでは複数の街路樹が壁のように見えて、車道の近くに立っている人を発見するのは不可能である。それでも、バス停へ接近するにしたがって、樹と樹の間から見えるようになるので、通過してしまうことはない。しかし… 今日の乗客には驚かされた。その男性は、完全に1本の街路樹の背後に隠れていたのである(本人は隠れたつもりはないのだろうが…)。私は、まずは遠くから見て、さらに接近しながら見ていて… 「誰もいない」と確信して「○○停、通過します」と言ったところで…!!! 私が彼に気付いたのはバス停の真ん前、正にバス停を通過する時だった。私はやや強めのブレーキ操作をして、バス停を十数メートル通過したところで止まったのだが… もしも、そのバス停を通過する直前、道路右側に“私の気を惹く強烈な何か(あえて具体例は出しませんが…)”が存在していたら… その男性に気付かず通過してしまったかもしれませんねぇ~
今日は、4日前と同じ某大手ショッピングセンター“町外れ編”のシャトルバスだった。前回の平日とは違い、今回は休日(しかも連休中!)なので、きっとまだ有料化を知らない乗客がゴッソリ… と思ったけれど、そうでもなかった。が、ある便で某駅に到着した時、一人の若い女性がレシートと整理券を手にして「これ… お店で見せなきゃいけなかったですか?」と言った。私が「えぇ… そこで、このチケット(ショッピングセンター発行のお帰りバス無料券)をもらってきてくれれば…」と言うと、彼女は「そうですかぁ…」と残念そうに運賃箱へ200円を入れて降りていった…。。。なぜだ??? 私は「(4日前の)金髪の兄ちゃんには往復サービスしてやって、若い綺麗なお姉さんからはキッチリ取るなんて… 逆じゃねぇのか!?」と、しばらく考え込んでしまった。そして「兄ちゃんはバスを間違えて“目的”を果たしていなかったけれど、お姉さんはそうではなかったからかもしれない」という結論に至った。しかし、お姉さんと話している時、私はそこまで考えていなかった。無意識のうちに、そのような判断をしていたのか… しかし、そんな自分が機械のように思えて、ちょっと嫌な気分になってしまった。その後の某駅発では、20名以上の乗客全員が女性だった(ヤッタァ~!)。しかし、なぜか“助手席”は空席のままだった…(グスン…)