バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

危険な転回場

2015年05月26日 20時29分32秒 | バス運転士
某運動場の転回場にはバス8台分の待機スペースがあり、バックして入れるスペースが4台分と、頭から突っ込むスペースが4台分となっている。バックして入れた場合は、出て行く時が前進なので問題ないのだが… 頭から突っ込んだ場合には、出て行く時に一旦バックしなければならないので少し神経を使う。

委託元は、この某運動場に限らず“異なる系統のバスを同じ場所から同じような時刻に発車させる傾向”があるような… だから、狭い転回場の中で2台のバスが同時にバックしようとすることも珍しくなく… 時には、そこへ転回場に入ろうとするバスが来てしまうこともあるのだ。そして、最悪の場合、発車時刻に間に合わなくなることも…。。。

昨夜、私は頭から突っ込んだスペースに止めて休憩室でコーヒータイム… その後、バスに戻って「そろそろ出て行こうかな?」と思った時、3つ隣りのバスの運転席にも運転士さんの姿があったので、私は「何分の発車だろう? すぐにバックするのかな? う~む… まだみたいだから先にバックしよう」と思った。

ブレーキペダルを踏んで、エンジンを掛けて、ギアを入れて、駐車ブレーキを解除して、アクセルペダルを踏んでバック… のはずが! なぜかバスは前進!? すぐにブレーキを踏んで、0.5秒のプチパニック… そう、3つ隣りのバスを気にしていたせいで、ギアをRではなくDに入れていたのである。

ふぅ~ 危うくバスで壁に衝突するところだった… あぁ~ 壁面ギリギリに止めておかなくて良かった! それにしても危険な転回場だなぁ…(危険なのはオマエのボケ脳だ! もしも、そこで衝突していたら、「松井は奥さんも彼女もいないから、バスで“壁ドン”やりやがった!」って言われてただろうな。ハハハ…)

彼女… 否、波女が奏でる音

2015年05月25日 20時04分39秒 | バス運転士
先日、あるバス停を発車して間もなく… 車内に「ピロロッ ピロロッ!」という何かの警告っぽい音が鳴り響いた。私は「なに!? 故障? どこだどこだ!?」と思ったのだが… すぐに「失礼しました」と言うお婆さんの声が聞こえてきた。なるほど、携帯か防犯ブザーか… その類の音だったのねぇ~!


また、あるバス停では… 乗ったきたお婆さんのレジ袋が運賃箱に当たって「カン!」という音がした。私は特に何も言わなかったのだが… お婆さんが「あ、ごめんなさい。やかんが入っとるもんで…」と恥ずかしそうに笑みを浮かべながら説明してくれた。


そのお婆さんは、着席してからも「やっぱり新聞で包んどかないかんかったなぁ…」などとブツブツ言い続けていた。う~む… 人間は… 隠し事や後ろめたいことがあると饒舌になる場合があるとかないとか…(そんなテレビCMも流れていたような…???)


ひょっとして、某国営放送局の素人参加型歌番組じゃないけれど… 私の運転に対して“鐘一つ”鳴らしたのだろうか? いや、お婆さんはバスに乗ったばかりだから、運転に対してではない… ということは、やっぱり顔かぁ~! ハハハ… 納得!

ロッカールームの忘れ物

2015年05月24日 20時31分45秒 | いろいろ
私が通っているテニススクールにはロッカールームがあり、シャワーが2室とロッカーが… 20~30くらいある(女性用は知らないけれど…)。そのロッカーは有料のようで無料という… 100円玉を入れて施錠して、開錠すると100円玉が戻ってくるタイプのものである。

先日も… レッスン終了後、ロッカールームで開錠して… レッスン仲間と雑談しながら、シューズを履き替え、荷物をまとめて… 「それじゃ、またねぇ~」「よろしくぅ~」と挨拶をして帰ろうとした時… 自分が使っていたロッカーに100円玉が残っていることに気が付いた。

私は「あぁ~ 危ない、危ない。忘れて帰るところだった」と言いながら、100円玉を抜き取って財布に入れたのが… その時、「ん? 過去に2~3回、私の前に使った人のモノと思われる100円玉を、受付に持って行ったことがあるのだが… まさか…???」と思った。

ロッカールームに限らず、バスの車内や銭湯の洗い場でも“いつも同じような場所を陣取ってしまう”人は多いと思うけれど… 私もその一人で、空いていれば同じロッカーを使ってしまう。そして、受付に100円玉を持って行ったのは、いずれも土曜日の朝で… 私が金曜日の夜にもロッカーを使っていた時だったような…???

つまり、自分が忘れた100円玉を、「忘れ物でぇ~す」と受付に持って行っていた可能性が…!!! もちろん、これは私の勝手な推測であって、本当は他の人の忘れ物だったのかもしれないので… 今後も、“忘れられた100円玉”を見つけても、「これは私のモノだ」とは思えず… 受付に持って行くことになるだろうなぁ~

帰る時に100円玉を忘れないのが一番だが、ボケの私には無理かもしれない。ま、でも… 家へ帰る道を忘れたり、テニスコートを徘徊したり、レッスンが終わったのに「まだ受けてない!」なんて言ってないから大丈夫… ん? まさか… この話を以前に書いたことを忘れて、またまた書いていたりして!? ハハハ… 笑えねぇ~

競艇帰りのお爺さん

2015年05月23日 15時21分13秒 | バス運転士
ある夜、某港を乗客ゼロで出発して一つ目… 某場外舟券売場の前にあるバス停から3人のお爺さんが無言で乗ってきた。そして、静かに車掌席・車椅子スペース席・助手席とバラバラに座ったので、私は「3人とも競艇帰りみたいだけど… 特に知り合いというわけではなさそうだ」と思った。

しかし、バスが発車して間もなく… 車椅子スペース席のお爺さんが助手席のお爺さんに声を掛け、あれこれと話し始めたのである。「今の横綱はど~のこ~の…」「日本人がど~のこ~の…」「今のドラゴンズはど~のこ~の…」「監督がど~のこ~の…」と、個人的はずっと聞いていたかったのだが…

バス停で止まる度に少しずつ乗客も増えてきたので、私は「お爺さんに抵抗されるかな?」と思いながら2人の方を向いて「すいません、お話をされるのは構わないんですけど、もう少し近くに座っていただいて…」と言い掛けたところで、助手席の男性が「はい、すいません」と答えて黙ってしまった。もう一人はまだまだ話したい様子だったけれど…

2~3日前の夕方、同じバス停から仕事帰り&競艇帰りの老若男女10人くらいが乗り… そこから3つ先の某病院前停では、仕事帰り4~5人&車椅子のお爺さんが待っていた。「4~5人だったら…」と思った私は“言われている手順”とは少し違うけれど、前扉&中扉を同時に開けた。

そして、まずはシートベルトを外しながら仕事帰り組の乗車客扱いを始めたのだが… その時、車内から「チッ! なんとかかんとか…」というお爺さんの声が聞こえてきた。乗車客扱い後、運転席を立って中扉の方へ… すると、車椅子スペースには誰も座っていなかったのである。ま、文句を言いながらも席を空けてくれたのだから、感謝しなくては…

他の運転士さんから聞いた話では、どこの路線か忘れたけれど「車椅子の人が乗車するからとお願いしても、車椅子スペースの席を譲ってくれないお年寄りもいる」らしいので… もしも、そんなお年寄りに遭遇したら… その座席の肘掛などを使って車椅子を固定して、その席に座っているお年寄りを閉じ込めてしまおう。そこで「これじゃ出れんがや!」と怒られたら、「えっ!? そのまま仏様になるのかと思いました」と…(言えるもんなら言ってみな!)

無人ベビーカー

2015年05月22日 20時37分16秒 | バス運転士
あるバス停に、お母さんと2人の娘さん(推定4歳と2歳)が立っていて、お母さんの横には“誰も乗っていない、無人ベビーカー”が置いてあった。前扉を開けると、2人の娘さんが元気よくバスに飛び乗り… お母さんはベビーカーを畳まずに乗ってきた。

その時の車内は“すでに3人くらいが立っている状態”だったので、バスに乗ってから再び“有人ベビーカー”になるとは思えなかったが、念の為に私が「どうされますか?」と尋ねると、お母さんは「畳みます」と言いながらICカードをタッチさせた。

また、あるバス停にお婆さんが立っていて、その前にはベビーカーがあったので、私は「お孫さんと一緒にお散歩かな?」と思ったのだが… それは無人ベビーカーで、子供が乗るスペースには、何か小物が入っているビニール袋が置いてあるだけだった。

その時の車内は“空いていた”ので、私は何も言わなかったのだが… なぜ、子供を連れていないのにベビーカー??? 孫をベビーカーに乗せて、保育園へ送った帰りなのか? 孫が大きくなって使わなくなったベビーカーを、買い物カートの代わりに使っているのか? う~む…

まさか… そのベビーカーが変形して(ト●ンスフォーマーかよ!)、それをお婆さんが装着して(ア●アンマンかよ!)、セレモニーベルトに各種アイテムを挿入して(仮●ライダーかよ!)、魔人ベビーカーに変身! 様々な必殺技を繰り出したりして!? 白髪染めトルネード! 老眼鏡ビーム! 入れ歯アタ~ック!(あぁ、弱そう…)