現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

詩吟の世界

2009-09-27 21:05:03 | 虚無僧日記
9/27 「愛知県吟舞道文化連盟」の大会で尺八伴奏を
務めてきた。詩吟や詩舞の各流派が集まって「愛知県
文化連盟」なのだろうが、名前とはうらはら、わずか 6
団体で会員数50名あまり。1団体10名もいないのだ。
「京都市詩吟文化連盟」をはじめ、各流派会長を来賓
に迎えて、あわせて100吟。“万歳”三唱の掛け声も
空しい。

800席の大ホールで、観客は出吟者の100名足らず。
出吟者以外の観客はゼロ。空席ばかりの客席に向かって、
京都からみえた来賓が、挨拶で「硬直した詩吟ばかり
やっていたのでは、吟界に明日はない。一般客が呼べる
ような詩吟にしていかなくては」と一喝するも、詩吟界の
凋落は止めようもない。尺八伴奏の仕事もジリ貪。

先日詩吟伴奏の大御所、船川利夫氏がなくなった。
一時代の幕が降りたか。

昨日の箏のライブといい、硬直化した演奏では、観客を
呼べない。かといって、奇をてらう演奏は邦楽界からも
ソッポをむかれ、ますます孤立化した狭い世界となる。

客観的、普遍的に求められる真の芸術は何かという
難しい命題だ。


まちかど音楽祭

2009-09-27 20:19:48 | 虚無僧日記
9/26、市民会館隣りの音楽練習施設「音楽プラザ」に
入ったら、1階ロビーで、丁度3時から「箏の演奏」が
あるという。

演奏するのは、名古屋音楽大学の筝曲専攻科に在籍する
4人の学生。うち1人は男性。外人ぽい顔付きのイケメン。
女の子もなかなか かわいい。

演奏は 『千鳥の曲(手事)』 『砧』と 『さらし』の3曲のみ
で、丁度30分。
技量のほどは、まあそこそこ。観客はわずか10人足らず。

隣りの市民会館大ホールでは、中部地区の高校音楽祭と
やらで、1000人を超える高校生の熱気が溢れていた。

このままでは、箏に明日は無いか。