現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

生命保険セールス

2009-09-29 09:22:09 | 虚無僧日記
日本生命が『保険のひみつ』というマンガ本を出した。
学研の「まんがでよくわかるシリーズ」の46巻。
生命保険の仕組みとセールス活動について、小学生向けに
わかりやすく解説したもので、この本は、全国の小学校と
主な公立図書館に贈呈されるという。

中を見て驚いた。保険会社の営業部長の名前が「牧原」に
なっているのだ。私の名前だ。「牧原」姓はあるようで無い。

私は、中堅保険会社で教育と広報畑に携わってきた。
毎年、全生保で25万人が入社し、25万人が辞めていくという
生保セールス。40年で1,000万人、4人に1人の女性が生保
セールスを体験していることになる。

その90%が挫折して辞めているのだから、生保セールスは
難しい、“生保セールスが勤まれば、どんな営業もできる”
などと云われたものだが、とんでもない誤解だ。

9割の職員が、“お願いセールス、お涙頂戴、もみ手セールス”
で、“自分のためのセールス”をやってきたから成功しなかった。
しかしそれだからこそ、まともに商品説明をし、お客様のために
商品設計ができれば、一躍トップになれる。「あなたは、他の
人とは違うわね」と信頼されれば、次々に契約いただけるのだ。

「生命保険は今や9割の人が加入しているから、これ以上勧める
のは難しい」といわれるが、これも逆。生命保険は、車を買い換え
るのと同じように、数年もすれば家族の状況も変わり、ニーズに
合わなくなる。
今まで5~6万も保険料を払っていた方が、生活設計に合った
商品設計で、月々3万円で済む様になるならば、納得して契約
される。

「こんなカンタンなことはない」と私は説いてきた。そして3,000人を
養成したが、私の意を体して、私の期待に応えてくれたのがR子。
彼女は今N生命で活躍している。給料はご主人よりはるかにいい。
子供達を立派に大学に進学させた。経済的に余裕があれば家庭も
円満になる。

私の保険会社での半生は、この日本生命の『保険のひみつ』という
マンガ本の中に「牧原部長」として名を留めえた。人知れぬ私の
ヒミツでござる。



民自再生

2009-09-29 08:36:54 | 社会問題
中日新聞 9/29 の「佐藤正明氏の政治風刺漫画」

谷垣新総裁が『民自再生法手続き』と書かれた書類を
持って「これはどこへ出したらいいんだろうね」と。
笑える。
総理でない総裁は、河野洋平氏以来とか。河野太郎氏が
総裁に選ばれたら、親子二代、総理でない総裁になった。

歴史は繰り返すとも云うが、自民の再生はあるのか。
再生の方向も見えない。

邦楽の低迷も著しい。今人気の「津軽三味線」も「太鼓」も
もちろん「二胡」も「邦楽」の範疇には入らないものだ。
邦楽以外のものが、邦楽に成り代わって、今、圧倒的
支持を得ている。「世の中に必要とされるものだけが
“伝統”として残る」の明言もある。

私の尺八も、本来の尺八ではない。そこそこに仕事がくる。
“本来の尺八”では食べていけない。多くの人に“必要と
される良き伝統”を、私も苦慮して模索している。

一絃琴と

2009-09-29 06:57:27 | 今後の予定
10月23日(金)津市のリジョンホールで、荒井真道さんの
「一絃琴リサイタル」が催される。昼夜2回公演。
真道さんは天台真盛宗本願寺の尼僧なので、入場料は
無料、ということもあるが、過去3回とも1,000人を超える
来場者で立ち見も出る超満員。この人気はなんなのだ。
邦楽の世界では考えられない。

そんな大舞台に尺八伴奏で参加させていただけることは
実に光栄。ギャラも2桁と破格。先日下合わせを行った。

真道さんの3人のお弟子さんも、すっかり上達してきた。
第一部、40分、10曲を通してイッキに演奏する。皆、全曲
暗譜には驚く。もともと譜面が無く、口伝で少しずつ覚えて
いくのだという。

二部は真道さんのオリジナル作品3曲を通しで40分。
これももちろん譜面無し。

毎回1,000人以上を集める真道さんの一絃琴は、従来の
一絃琴とは全く違う。従来の一絃琴の人たちは、「一絃琴は
人に聞かせるために弾くものではありません」などと、陰で
中傷しているらしいが、そんな批判もものともせずに“わが
道を行く”真道さんの生き様に、私も真剣にならざるを得ない。