現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

寅さんが虚無僧に

2018-06-04 14:32:44 | 虚無僧日記

ご存知「フーテンの寅さん」の『男はつらいよ』シリーズ
ネットで検索すると、

1980年公開の第26作目。冒頭で、寅さんが夢を見るシーン。

 江戸川のほとりにやってきた旅の虚無僧(寅さん)が、
 村人が集まって泣いている場面に遭遇する。村人が
 言うには、秋の長雨で堤が切れて稲は全滅、代官に
 お願いに行くと「筑波山の天狗のたたりだ」と。そして、
 「村で一番器量がいい娘を人身御供に差し出せ」と命令
 された。そこで、おさく(倍賞千恵子)が人身御供に
 なるというので、虚無僧(渥美清)が代わりとなって
 つづらの中に入った。すると、天狗の面をしてやって
 きたのは代官一味で、虚無僧姿の寅さんがつづらの中
 から飛び出し、バッタバッタと悪人どもをやっつけて
 しまう。という夢。

虚無僧はここでは『善玉』。虚無僧はフウテンの普化を祖師と仰ぐ。
フーテンの寅さんの元祖なのだ!。

「男はつらいよ」シリーズの第22作 (1978=S48)「噂の寅次郎」
(マドンナ役は大原麗子)。これにも 虚無僧が登場します。

旅で出会った虚無僧が、寅さんに「女難の相がある」と告げる。
虚無僧も山伏のような、加持祈祷師として扱われているのです。
私も虚無僧で歩いていて「占ってください」と言われたことがありました。

「男はつらいよ」は、高度成長期のサラリーマンにとって、一番
人気の娯楽番組だった。仕事にも家庭にもしばられない寅さんの
ような生き方に憧れ、息抜きとして観たのでしょう。

「うらやましいな。わしも成りたや虚無僧に」という
つぶやきが聞こえます。


水戸黄門が虚無僧に!

2018-06-04 14:20:50 | 虚無僧日記

「虚無僧を見たことありますか?」と聞くと、
「水戸黄門で見た」と、よく言われます。

ネットで調べると、1978年(昭和53年)の
10月9日に放映された『風雲久保田城』でした。

黄門様は東野栄治郎。格さんが里見浩太郎。
ついでに、ネットで見て判りました。「秋田佐竹家」は
江戸時代まで「久保田藩、久保田城」が一般的呼び名で、
「秋田藩」に改称されたのは、なんと明治になってからとのこと。

ドラマのストーリーは、世継ぎ争いですが、もとよりフィクション。
水戸黄門と助さん格さんが、虚無僧姿で久保田藩領を通過して、
事件に巻き込まれる。お決まりの“悪代官”と“悪家老”一味を
成敗して、「わしはあくまで忍びじゃから、見なかったことに」と
殿様はお咎め無しとなる。

つまり「虚無僧は幕府の隠密。忍びの姿」として思われていたようです。
昭和53年当時の視聴率は 40% と驚異的でしたから、                                     「水戸黄門で見た」という人も多いのでしょう。

「見て肛門」なんてギャグもありました。