現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

『鳴門秘帖』

2018-06-09 09:31:09 | 虚無僧日記

 吉川英治の大衆娯楽小説『鳴門秘帖』。1926(昭和元)年から翌年にかけて、

大阪毎日新聞に連載された。

法月弦之丞が、虚無僧姿で阿波蜂須賀家(徳島)に潜入。

捕らえられている甲賀忍者の首領「世阿弥」を救い出すとともに

幕府の転覆をはかろうという陰謀を探ろうというストーリー。

今年 2018年4月20日(金)からNHKBSプレミアム 毎週金曜 夜

8時から、連続10回で放映中。

なにせ虚無僧が主役ですから、これで虚無僧ブームに火がつけばと

願うのですが、最近はテレビの影響力も弱くなりました。

映画では 1926 年、市川右太衛門で、その後

『甲賀屋敷』という題で 1949年(S24)長谷川一夫主演

『鳴門秘帖』(1954年、東映。前・後篇。渡辺邦男監督。市川右太衛門主演)

『鳴門秘帖』(1957年、大映。衣笠貞之助監督。長谷川一夫市川雷蔵主演)

鳴門秘帖』、『鳴門秘帖 完結篇』(1961年、東映。内出好吉監督。鶴田浩二主演)

テレビドラマでは

そして今 NHKBSプレミアム 毎週金曜 夜8時から、連続10回で放映中。

こんなに放映されていたとは知りませんでした。

かつては、市川歌右衛門、市川雷蔵、長谷川一夫、鶴田浩二と、二枚目スターが

演じてくれていたので、「虚無僧は 白面の貴公子」のイメージだったのですが、

どうやら、『子連れ狼』で、拝一刀の命を狙う柳生烈堂一派が、なぜか虚無僧姿で

襲い掛かるシーンが多く、虚無僧は悪役のイメージになったようですな。