みんな好き好き一休さん
~禅の心で自由に生きろ~
●本放送 | 平成22年 4月21日(水) | 22:00~22:43 | 総合 | 全国 |
●再放送 | 平成22年 4月28日(水) 平成22年 4月28日(水) 平成22年 4月30日(金) |
08:15~08:58 16:05~16:48 02:00~02:43 |
BS2 総合 総合 |
全国 全国 全国(※木曜深夜) |
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。 |
出演:一休 役:佐田修典 青年一休 役:石田直也 一休の母 役:宮嶋麻衣 |
エピソード1 一休が日本一有名なお坊さんになったわけ
『一休ばなし』(国文学研究資料館蔵)
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子どもから大人まで、誰もが知っている「とんちの一休さん」。このモデルなった室町時代の禅僧・一休宗純がブレイクしたのは、死後200年ほど経ったころ。茶の湯の掛け軸に、一休の「書」を用いることが流行したのがきっかけでした。一休の活躍を描いた「一休ばなし」が出版されるとたちまちベストセラーに・・・。明治時代には「講談」の演目となり人々の間で人気を博し、そして現代、絵本やテレビアニメの大ヒットで国民的アイドルに・・・。500年間語り継がれてきた一休人気の秘密を探ります。
エピソード2 民衆たちよ!禅で自由に生きるのじゃ
後小松天皇の皇子として誕生しますが、幕府の思惑で幼くして禅寺に預けられてしまった一休。自殺未遂を起こすほど、自らの出生に悩みますが、民衆との触れ合いの中から、物事を一つの方向だけから見るのではなく、多角的にとらえることの大切さを学びます。禅の修行で「悟り」を開いた一休は諸国を巡り、街角で真剣に見せかけた木刀を振り回したり、骸骨の絵と仮名でつづった法語を書き表し、禅の布教に努めます。これらは「表面の見た目だけで判断せず、その裏に隠された真実を見極めよ!」という一休の教えが隠されたパフォーマンスでした。
『一休 朱太刀像』(大徳寺 真珠庵蔵)
エピソード3 芸術家たちよ 「一休サロン」に来るのじゃ!
一休の愛用した『一節切(ひとよぎり)尺八』(大徳寺 芳春院蔵)
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京の都に起きた応仁の乱ですべてを失った都の芸術家たち。彼らは一休の庵に集まります。乱世をよそに我が道を生きる一休の姿、そしてその柔軟な思考が芸術家をひきつけたのです。一休の庵はいわば文化サロンとなり、新たな芸術文化を発信していきます。それは茶人・村田珠光の「わび茶」。能楽師・金春禅竹の神秘性をテーマとした新たな「能」。そして連歌師・柴屋軒宗長の民衆に開かれた言葉遊び「連歌」。のちに室町時代を代表する文化となったこれらの新芸術には、一休が深く関わっていました。一休の知られざる役割をご紹介します。
参考文献
『一休和尚年譜』(今泉淑夫 平凡社)
『一休とは何か』(今泉淑夫 吉川弘文館)
『狂雲一休 仮面師の素顔』(西村惠信 四季社)
『一休』(水上勉 中公文庫)
『大徳寺と一休』(山田宗敏 禅文化研究所)
『一休』(栗田勇 祥伝社)
『へたな人生論より 一休のことば』(松本市壽 河出書房新社)
『一休と禅』(ひろさちや 鈴木出版)
『一休が笑う』(武田鏡村 佼成出版社)
『一休と禅』(平野宗浄 春秋社)
『一休ばなし とんち小僧の来歴』(岡 雅彦 国文学研究資料館編 平凡社)
『一休宗純の研究』(中本 環)