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女性セブン2020年9月24日・10月1日号
「もう断捨離、断捨離ですよ」
中村メイコさん((86才)。敷地300坪、地下1階、地上2階建の豪邸を手放し、3LDKのマンションに引っ越した。
最近 目にしないから、さては借金まみれ? と思いきや、さにあらず。
とにかく体育館並みの豪邸では、ピンポーンと鳴って、門までたどり着くのもひと苦労。
いよいよ人生が終盤に差しかかったとき、夫(神津善行)にこう告げられた。
「君が先に死んじゃったら、僕は君の山のようなパンストに埋もれながら、それをどうするか考えなきゃならない。そんなじいさん、嫌だろう?」と。
そこで、一念発起。
まずは夫のグランドピアノから敢行。ビリヤード台もいさぎよく。
“東京のイメルダ”とも言われたメイコ。靴、帽子、花瓶……ありとあらゆるものを、なんとトラック7台分手放した。
「愛着あるものを捨てる際の寂しさは、まったくなかった」とメイコさん。
「いくら高価なブランド品でも、流行遅れのものを身につけるなんて嫌。古くさいデザインのオーストリッチのカバンよりも、トレンドの千円のバッグのほうがかわいいじゃない?」
まったくその通り。終活は自分のためではなく、残された遺族のため。
私も3LDKから、1ルームに引っ越した。その時 トラック1台分捨てた。でもまだ 段ボール30箱の書類に埋もれて寝ている。
これを処分するまでは死ねない。