「A子さんが亡くなった」との知らせ。まさか!? なぜ!? 信じられないお思いで告別式に参列した。「密葬」ということで、身内の家族 十数人ばかりの寂しい葬儀だった。
まだ結婚して3年。結婚式に招かれたのはつい昨日のような気がする。遺影は結婚式の時の花嫁姿だった。両親の悲しみは尋常でなかった。出棺の時間が過ぎても、いつまでも棺にとりすがって泣き崩れるばかり。
お母さまの話では、「前日の夜、実家に来て、両親と一緒に食事をして別れた」という。その翌朝、布団の中で 眠ったまま起きなかった。
「そういえば・・・前日の 食事の時、遺言のような言葉をチラつかせていた。死を予感して、両親に別れを告げにきたのか?」ともささやかれる。
仕事と家との両立で過労死か。ストレスを抱えていたのか? さては自殺か? とも推測される。
長寿社会、超高齢化といえども、こうして若くして亡くなる人もいるのだ。こんな川柳があった。
「年とったと 嘆くな後期高齢者、なれない人のことを思えば」