現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

⑬8/15 耶馬溪から中津

2009-08-19 11:45:48 | H21. 8月 九州、中国地方への旅
阿蘇を西回りで半周し、玖珠を通って耶馬溪に抜けた。
心配した帰省返りの渋滞は無かった。

奥耶馬溪は実に見事な景観だ。山国川の両岸にはゴリラ岩とか、
屏風岩とかさまざまな奇岩が林立する。中国の南画のようだ。

途中、みやげ物店が10軒ほど立ち並び、広い無料駐車場があった
ので車を止める。すばらしい景観に魅せられて、虚無僧姿で
尺八を吹いて廻った。すると、各店でご喜捨をいただいた。
観光客もまばらで、売り上げも少ないだろうに、軒並みである。
「千客万来、商売繁盛、無病息災」を祈らずにはいられない。


羅漢寺にも行ってみた。急峻な巌谷の上にお堂が在る。よくぞ
こんな崖の上に立派なお堂が建てられたものだ。人間の力に
感心する。

夕刻6時に中津に到着。レンタカーを返し、不要な荷物を宅急便で
家に送り届ける。

そしていよいよ、本格的虚無僧の旅。
着物に帯、天蓋と偈箱に尺八一本あればいい。袈裟も替尺八も
下着も持たない。できるだけ軽装になって、中津市内を廻る。
福沢諭吉先生の生家記念館にも行ってみたが、閉館の時間。
ここは慶応中等部3年の修学旅行で来ている。

福沢諭吉を生んだ土地というプライドが高い町だ。
むべなるかな。『独立自尊』自分の生活費は自分で稼げ。人に
頼るなの福沢精神である。物乞いなど最も賤しむべき所業か。
それでも一軒の家で、お布施をいただいた。


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