邦楽界の大半が、流派や会派の内輪だけの「おさらい会」で
習い覚えた古典や新曲を演奏するだけといった中で、
「日本音楽集団」や「三本会」の「定期演奏会」は
全く別次元、別世界でした。
慶応の「竹の会」も、尺八は「琴古流荒木派」、箏・
三絃は「福田種彦」師の「三の音会」の傘下に
はいっていましたから、古典が中心で、「定期演奏会」は
金屏風に緋毛氈、女性は振袖といった形式でした。
ところが、各大学の邦楽サークルの“はみだし者?”に
よって『学生三曲連盟』というのがありました。
そこで、東京電機大や法政、明治、立教、早稲田の
そうそうたるメンバーと知り合うことができたことは、
私にとっても、すごい刺激でした。私などは、10歳から
10年も尺八を吹いているのに、大学に入って3年目で
『残月』を暗譜で吹く人、船川利夫」氏の『複交響曲』や
『出雲路』『海』、「三木稔」他の現代曲を五線譜で
吹く人と、そのレベルの違いに愕然となったものでした。
彼らの何人かが、尺八プロを目指しましたが、私は
自分の力量を感じて、挫折し、保険会社に就職したのです。
結果的には、それでよかったと思います。
習い覚えた古典や新曲を演奏するだけといった中で、
「日本音楽集団」や「三本会」の「定期演奏会」は
全く別次元、別世界でした。
慶応の「竹の会」も、尺八は「琴古流荒木派」、箏・
三絃は「福田種彦」師の「三の音会」の傘下に
はいっていましたから、古典が中心で、「定期演奏会」は
金屏風に緋毛氈、女性は振袖といった形式でした。
ところが、各大学の邦楽サークルの“はみだし者?”に
よって『学生三曲連盟』というのがありました。
そこで、東京電機大や法政、明治、立教、早稲田の
そうそうたるメンバーと知り合うことができたことは、
私にとっても、すごい刺激でした。私などは、10歳から
10年も尺八を吹いているのに、大学に入って3年目で
『残月』を暗譜で吹く人、船川利夫」氏の『複交響曲』や
『出雲路』『海』、「三木稔」他の現代曲を五線譜で
吹く人と、そのレベルの違いに愕然となったものでした。
彼らの何人かが、尺八プロを目指しましたが、私は
自分の力量を感じて、挫折し、保険会社に就職したのです。
結果的には、それでよかったと思います。