2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で「芦名 星」が演じた「神保修理の妻、雪子」は、1986年の「日本テレビ、年末時代劇スペシャル」の『白虎隊』では、「池上季実子」が演じていました。
雪子の父「井上丘隅(いのうえ おかずみ)」が このドラマの主役で「森繁久彌」が力演してくれました。
「井上丘隅」の家は 甲賀口郭門前の「牧原邸」の隣り。当家のお隣りさんでした。ドラマ『白虎隊』では、甲賀口を老人子供で守り、井上丘隅(森繁)は生き残るのですが、実話では、「井上丘隅」も当家の先祖「牧原一郎」も、この時、自刃しています。
この時、家老 田中土佐役を演じた俳優の 佐藤 慶も会津人です。
井上丘隅の次女「雪子」は、会津藩家老 神保内蔵助(1000石)の長男「神保修理」に嫁ぎます。「神保修理」は、鳥羽伏見の戦いで、軍事奉行添役となりますが、徳川慶喜が会津藩主松平容保を連れて江戸に逃げ帰ってしまったため、幕軍は総崩れとなります。
江戸に退却した後、会津藩士は、その怒りを「神保修理」に向け、敗北の責任を押し付けて詰め腹を切らせます。「修理」34歳でした。
妻の「雪子」は、愛する夫を失い、夫の弔い合戦との思いからか、官軍が会津に乱入すると、一人薙刀をもって敵に向かい、 大垣藩兵に生け捕られてしまいます。
たまたま大垣藩の陣営に来ていた土佐藩の「吉松速之助」に雪子は「辱めを受けれよりは」と「腰のものを貸してほしい」と頼み、脇差を借り受け、それを使ってその場で自害して果てます。享年26歳。
会津戦争の悲劇の1ページとして描かれるシーンです。
芦名 星 自殺 ドラマが現実になるとは、これほど悲しいことはないです。
日本テレビの白虎隊ドラマにはまり、また昨年の八重の桜や自分の仕事の関係で福島県に行くことにより、今は戊辰戦争関係のことに興味を持っているものです。前々から気になっていたのですが、「井上丘隅」自刃の場面について、井上丘隅が神保雪子を神保家にいくように伝えるなどかなり具体的な話がドラマで出てきたり、書物に書かれているのですが、これはどこから出てきた話なのでしょうあk。