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私のブログで一番人気の記事は、2018年に書いた記事。
毎日、数十人の方が読まれているようですので、再度掲載します。
1997年(平成9年)に起きた「東電OL殺害事件」。
慶応卒で東電に入社、総合職で未婚のエリート社員。それが夜は渋谷のうら寂びれた町で売春。拒食症でガリガリ、女としての魅力に欠けるが、それでも買う男がいる。常連客に大学教授も。そして貧しいネパール人には 2,000円でも・・。お金には全く不自由していなかったのに何故? しかも、その事を東電の同僚も母親も知っていたという。
父親は東大卒で、東電社員。母親は日本女子大。
(私の父も慶応卒で 東電社員。母は日本女子大でした)
OLの名前は 渡辺泰子。(私の知人と同姓同名、妻の妹と同じ名前なので忘れない)
慶応の女子高から経済学部へ。(私の妹も慶応女子高から)
私と 大なり小なり 共通点があり、今でも多大な関心があります。
逮捕されたのはネパール人のゴビンダ・マイナリさん。
(私の東京の家では、ネパール人がホームステイで来ていました)
ですから、マイナリさんについても、犯人とするには疑わしい点があり、同情的でした。
ゴビンダ・プラサド・マイナリ被告の他に、容疑者として暴力団関係のA氏がマークされていた。
マイナリ氏は一審では「無罪」。不法滞在でネパールに強制退去させられるはずだった。それを無理やり拘束して高裁で「無期懲役」である。
マイナリ被告は、すぐ隣のアパートで、他のネパール人たちと同居していた。
その同居人は、事件当日のマイナリ被告のアリバイを証言していたのだが、取調べで検察官の暴行を受け、まず「不法滞在」で脅かされ、次に仕事の斡旋などの
利益供与で、アリバイ証言を隠蔽させられたという。
まさに、マイナリ被告を犯人に仕立てるための工作が検察によって行われていたのだ。
事件から15年も経って新証拠が出され「再審決定」、「刑の執行停止」で釈放という結果に。全く日本の警察、検察、司法の“いい加減さ”を世界に晒したようなものです。
ところが、それでは 真犯人は いったい誰?。事件は振り出しにもどったのに、真犯人探しの捜査が全く行われていないことが、謎なのであります。
まさに闇に消された事件。風化させないためにも、再掲させていただきます。
「東電OL殺人事件」関連の文献
- 高橋龍太郎『あなたの心が壊れるとき』(1997年7月、扶桑社)
- 酒井あゆみ『禁断の25時』(1997年10月、ザ・マサダ)
- 酒井は1992年ごろに被害者女性と同じホテトルに在籍していた人物。
- 酒井あゆみ『眠らない女 — 昼はふつうの社会人、夜になると風俗嬢』(1998年7月、幻冬舎。のちにアウトロー文庫より文庫化)
- 秋川義男『ワニの穴10 ドキュメント 消えた殺人者たち』所収の「渋谷・東電OL殺人事件、終わらない暗闇」(1999年2月、ワニマガジン社)
- 佐野眞一『東電OL殺人事件』(2000年、新潮社)
- 朝倉喬司『誰が私を殺したの—三大未解決殺人事件の迷宮』(2001年、恒文社)
- 2007年に『女性未解決事件ファイル』に改題され、新風舎文庫より文庫化。
- 無実のゴビンダさんを支える会『神様、わたしやっていない!—ゴビンダさん冤罪事件』(2001年12月、現代人文社)
- 佐野眞一『東電OL症候群』(2003年、新潮社)
- 押田茂実『死人に口あり—現場の法医学・法医解剖室より』(2004年11月、実業之日本社)
- 真樹龍彦『「東電OL殺人事件」行—迷宮のヒロイン』(2005年8月、沖積舎)
- 永島雪夫『東電OL強盗殺人事件 午前0時の逃亡者』(2008年4月、リアン合同会社)
- 読売新聞社会部『東電OL事件—DNAが暴いた闇』(2012年11月、中央公論新社)
- ゴビンダ・プラサド・マイナリ『ナラク—ゴビンダ・マイナリ獄中日記』(2013年7月、希の樹出版)
- ナラクはネパール語で「地獄」を意味する。日本語の「奈落」同様、サンスクリット語に語源を持つ。