現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

普化と一休と寅さん

2018-03-10 00:39:27 | 一休と虚無僧

一休さんて、ほんとに良い子?

 お坊さんなのに、肉や魚を食べたり、
 仏様にお尻を向けてお経をあげたり、
 和尚さんや将軍様をからかったり、
 はては、関の地蔵の開眼供養にしょんべんをひっかけたり。

どうしようもないヤンチャ坊主だ。それが愛される。
寺の権威も失われつつある現代だが、それはもう
江戸時代から始まっていた。
江戸時代の人も、一休に名を借りて、寺の坊さんを
虚仮(コケ)にして溜飲を下げたのだ。


「一休とんち話」に隠された真理。それは瘋癲(フウテン)と

呼ばれた「普化の禅」なのです。

「普化」は、『臨済録』に、臨済の相棒としてでてくる僧です。

奇行が多く、風変わりで、師から「瘋癲(ふうてん)」と呼ばれた。

その「普化」を日本に紹介したのが「一休」でした。

「一休」は、普化を真似て、みずから「風狂」「狂雲子」と称して

やんちゃぶりを発揮したのです。人々はそんな一休さんに

真理を見ます。

虚無僧は、一休を通じて 「普化」を知り、普化を始祖と仰ぐ

集団です。

「瘋癲」といえば「フウテンの寅さん」。「一休」から「寅さん」に

受け継がれて庶民に愛される「風狂の生き方」。それが

現代の虚無僧「一路」のめざすところです。


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