昨日満開だった桜。今日にはもう葉が出て、桜吹雪。
吉川英治の『親鸞』。その第一巻。親鸞 9歳で 得度する時、
慈鎮和尚が、まだ幼い親鸞を見て、「明日に伸ばしては」と言うと、
親鸞はすかさず
「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかわ」と
言ったとか。
(得度した時の名は、まだ「親鸞」ではありません。
「範宴」でした)。
この句が妙に気に入った私。「あなたの座右の銘は?」と
聞かれると、必ず、この句を挙げていました。
「世の中は 3日見ぬまの桜かな」という句を先につけて
「明日ありと思う心の仇桜・・・・」と続けます。
「明日ありと・・・」とを座右の銘にしている私ですが、
現実には「明日で良い仕事は明日に先送り」している私です。
口と行いが一致しない。言行不一致。自戒の意を込めて、口に
するのです。