現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

3人姉妹の兄??「おくうたま」

2011-02-15 11:17:36 | 虚無僧日記
岩井三四二著「おくうたま」(光文社)が 話題になっている。

主人公は浅井喜十郎。信長に滅ぼされた浅井長政の側室の子。
NHK大河ドラマ『江』では登場してこなかったが、浅井長政には
二人の男子がいたのだ。お江の長男「万福丸 ( 10歳 ) 」は、秀吉に
よって捕らえられ、串刺しの刑で殺される。。そして、もう一人
側室が生んだ子がいた。万寿丸がいた。まだ0歳の赤児で、近江
長沢の福田寺に匿われ、成人して後、福田寺の住職となったが、
後還俗して、細川家に仕え、九州豊後杵築藩士となったそうな。

杵築城は、昨夏、虚無僧で国東半島を一周した際、立ち寄った。
半島の南側の付け根に位置し、きれいな城下町だった。その町に
伝わる言い伝えなのだろう。

さてさて、この小説では、その「万寿丸」のことでもなさそうだ。
もうひとり、他にもいたとして、これはすべて作家のフィクション。

その子の名前は「喜十郎」。出生を隠し、医師の「瑞石」のもとに
弟子として預けられる。
瑞石は外科医。喜十郎を連れて、羽柴小一郎(秀吉の弟)の従軍
医師となる。灯台元暗し。敵の懐に飛び込んだ方がかえって安全と
踏んだのだ。しかし、戦場では、旧浅井家の家臣たちと鉢合わせと
なることもある。何度も素姓がバレそうになる危機に見舞われる。
ハラハラドキドキのエンタメ性たっぷりの展開。活き活きと戦乱の
世を描き、読者を引きずりこむ筆力に、満足度は高い「歴史小説」と
なっている。

う~ン。でもやっぱり「事実は小説よりも奇なり」。フィクションは
私には 向かない。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

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