現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

二代目高橋竹山

2008-07-10 09:35:42 | 筝尺八演奏家
1998年に高橋竹山が亡くなって10年になる。
亡くなる前年1997年、内弟子だった高橋竹与に
二代目を襲名させた。女性で一番弟子でもない
竹与が二代目を襲名したことは、衆目を驚かせた。
渋谷ジャンジャンで襲名披露が行なわれ、その
経緯を TVドキュメントで見た。

竹山は 「兄弟子はいっぱい いるが、男は 三味線
だけでは喰っていけないから、他に仕事を持って
いる。三味線を本業にする というのは 女の竹与
しかいないので譲った。でも二代目というのは
大変なんだ。いつまでも初代と比較されるから」
というようなことを語っていたと記憶する。

失礼だが、二代目竹山の演奏を聴いたが、初代
には、及ぶべくもない。初代の技量、器には
ほど遠かった。
その二代目竹与が、この10月紀尾井町ホールで
初代竹山を回顧するコンサートを開く。初代
竹山役に栗塚旭氏とあって、私も興味をもった。

初代は芸の厳しさと裏腹に、温かみのある明るい
優しい顔だった。栗塚氏も、土方歳三の凄みとは
裏腹に、実はネアカで温かみのある人とのこと。
竹山役は当たり役と、前評判も高い。

竹山が本格的に世に出たのは 60過ぎてからとの
こと。二代目も襲名から10年経って、技量が上が
ったことだろう。楽しみである。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

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1 コメント

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有難うございます ()
2008-07-10 11:56:45
コメントを取り上げてくださり、有難うございました。
その後の「栗塚旭」「二代目高橋竹山」も何度も拝読いたしました。栗塚さんの初代竹山というのは、もう一つイメージがわかなかったのですが、初代竹山のことを知らないせいだとわかりました。「当り役だと前評判が高い」と書いていらっしゃるので、そうなのかと嬉しくなりました。と同時に、予備知識も無く舞台を拝見するのはよくない、と気付きました。二代目のことは勿論、初代のことについても無知ですので、これを機会に「自伝 津軽三味線ひとり旅」を読もうと思います。初代の演奏も聞きたいと思います。10月の舞台、益々楽しみになってきました。興味深い示唆をたくさん頂き、有難うございました。
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