現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

テレビドラマ『関が原』

2013-01-05 18:46:03 | テレビ・映画・芸能人
最近のテレビは バラエティも歌番組も やたら
やかましいばかり。スカパーの「時代劇専門
チャンネル」だけは見るようにしています。
時代劇には静かな「間(ま)」があります。

先日は『関が原』を見ました。原作は「司馬遼太郎」。
TBA系で 1981年1月2日~4日 3夜連続で放映された
大型時代劇。

家康が「森繁久弥」。石田三成が「加藤剛」。
石田三成と結託した会津の上杉景勝が家康に反旗を
翻した。家康は「上杉征伐」を宣言して、伏見を
離れ、東国に向かう。その伏見城を発つ夜、伏見城を
守る「鳥居彦右衛門」と 杯を酌み交わす。
石田三成が挙兵すれば、まず伏見城は血祭りに
挙げられる。それを覚悟の上の最後の別れの盃。

「鳥居彦右衛門元忠」役は「芦田伸介」。
「家康」役の「森繁久弥」。さすが名優同士。
「芦田」が言う「『死ね』と言ってください」。
それに対して「森繁」。「彦・・・・、ヒコ・・・ヒコォ」と、
しばらく間(ま)を置いて「飲も」と。

この絶妙の間(ま)。二人の目配りだけで、二人の
思いがひしひしと伝わる。「鳥居彦右衛門」は
家康が幼少の頃、今川に人質として預けられた
時から「伝(もり)役」として苦楽を共にしてきた。
口数少なくとも、そうした二人の思いがわかり、
涙がこぼれる。こうした名場面が最近はもう見られない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。