昨日「右翼の街宣車」から流れてくる曲に、思わず 車を止めて聞き入った。『新撰組の歌』だ。なつかしい。
ネットで検索していたら「右翼の街宣車でよく流れている曲、『葵の花に吹く~』、あれはなんという曲ですか」という質問もあった。私の他にも、惹きつけられる人がいるのだ。「葵の花に吹く時代の嵐」この冒頭の歌詞を聞いただけで新選組の運命を語っている。涙がでる。
『新撰組の歌』 作詞:牧房雄 作曲:小川隆
一、葵の花に吹く時代の嵐 乱れてさわぐ京の空
「誠」の旗に集いつつ 誓う剣は雲を切る
二、茨を踏み越えて大儀の二文字に 憂いてすすむ道一つ
今宵も加茂の水荒れて夢は破れる 小夜千鳥
三、砲筒に草は燃え 三百年の武運は空し鳥羽伏見
夜明けを前に 散りまどう壬生のつわもの 何処へゆく
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これはテレビ時代劇『新撰組始末記』の主題歌だった。歌は 三橋美智也だったか。
キー局:KRテレビ(現、TBS)
放送期間:1961年10月17日~62年12月25日
放送日:毎週火曜日21:30~22:00
キャスト:中村竹弥(近藤勇)、戸浦六宏(土方歳三)、
1961年は昭和36年。まだテレビも白黒の時代。私は中学生。
中村竹弥が近藤勇役で、父と共に毎週火曜日、テレビの前に釘付けになって観た。
それまでは、新撰組といえば『鞍馬天狗』の敵役。悪役だった。それが、初めて「近藤勇」に光が当てられたのだ。
「菊は栄ゆく、葵は枯れる」芥川隆行の名調子のナレーションもまだ耳に残る。