「ストローク」が大切!
育児用語でなでる、さする、抱きしめる、
語りかける、褒めるなど、
相手に存在感を与えるあらゆる行為を
ストロークというのだそう。
ぼけ老人は“自己存在感”というようなものとは、
まったく反対の極にいる人なのかもしれない。
永年にわたって養い蓄積してきた記憶や知恵や機能を
一つ一つ失っていき、自分の立場や功績や誇りも失い、
家族や周囲の人達からの尊敬や信頼も失って、
最後の愛情さえも失いかけている。
今の衰えた現状だけで評価され、
迷惑がられたり孤独においやられている。
それは、喪失感にさいなまれている状態としか言えない。
このような自己存在感とは無縁のところで生きている
ぼけ老人に対して、ストロークが効果のなかろうはずがないと。
ぼけ老人に限らず、ぼけていない老人にも言えることだと、
父を介護していて、つくづく反省する。
でも、時々、たまりかねて、
いさめたり、愚痴言ったりしてしまうのよね。
また、ぼけの進行をおくらせ、
現在のレベルをなるべく維持させるために、
「リアリティー・オリエンテーション」といって、
ありありと思い出せるような具体的なもので
五感を刺激することによって、
現実の世界へ意識を呼び戻してあげる方法だそう。
著者の敷島妙子さんが書かれているように、
私も父を引き取った時、
暗い表情に笑顔を取り戻したいと思ったけど、
あまり父と話をしないので、
父にしたら話をしてもらえないのは
孤独で不安なよう。
できるだけ、
「リアリティー・オリエンテーション」に勤めようと思った。
敷島さん91~2歳になられ、
ご存命か否か分からないけど・・・・・
ご自分がお舅さんを介護されての実体験をつづられた本で
1999年6月が最後の発行。
もう手に入らないかもしれないけど
『わたくしぼけ老人代表です』
著 者:敷島妙子
出版社:風媒社
昨日の夕方、父がアピタで転んで、
おでこと鼻の頭を切って
救急車で市民病院の救急外来に運ばれた。
CTで頭の中は出血もなかったんだけど、
何回か脳梗塞の既往があって
抗凝固剤を内服しているものだから
おでこの出血がなかなか止まらなかった。
顔の傷は形成でナートするとのこと、
今日、形成外科を受診した。
まだ、傷の中でじわじわ出血をしていたので
局所麻酔をして止血処置後ナートした。
昨日は言われなかったけど、鼻も骨折していたようで、
「ここで局所麻酔をして整復もできるけど
どうしますか」と言われて、
「見た目を気にしなければそのままでも」と言うことで、
本人、痛がっていないし、89だし、男だし
骨折は何もしないことにした。
青あざで腫れて目が開かなく、
お岩さんのようなすごい顔になって痛々しい。
目が開かず、見えなくて歩くのもよろよろ。
1人で歩かすと転びそうで、トイレも付き添ってる。
夫婦で一緒にいて、転ばすなんて、
本当に、父に申し訳ない。
桃花台のアピタの職員の方に大変お世話になりました。
ありがとうございました
昨晩、今日と明日、
仕事お休みいただく連絡はしておいたのだけど
明日も整形受診です。
もっと休んでやらんといかんような気配