第七十番 七宝山 本山寺で買った真物の寛永通宝。
なぜ一文銭が六枚必要かというと、
「すべての衆生が生前の業因により、
中有にあって生死を繰り返す六つの迷いの世界
すなわち六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間、天上)
一切の衆生の苦を除き福利を与えることを願いとし、
特に、地獄の衆生を強化し大受苦の受難を
一身に受けられる六道能化の地蔵菩薩様への
賽銭と云われ又六道のちまたで使用したりするもので
一文銭が六枚必要と云われている。」
だそう。
お迎えがきた時に
旅路の路銀として持参するのにお買い上げ。
※中有
仏教用語で「死んでから次に生まれ変わるまでの間」と言う意味。
輪廻思想における「四有」の一つ。
本有ほんぬ・・・受生後から死ぬまで=現在の生存。
死有しう ・・・・・死の瞬間=臨終。死ぬときの一刹那。
中有ちゅうう・・・死んでから次の生を受けるまで=死有と生有の中間。
生有しょうう・・・生を受けた瞬間。生まれる一刹那。
生と死のどちらでもない状態にいることから
中有と呼ばれる。中陰とも言うらしい。
この期間は一念の間から7日あるいは不定と云われる。
日本では普通49日間(四十九日)とされ、
7日ごとに法要を行う(初七日、二七日、三七日など)。
この間に死者は各所にある審判の門を巡り、
49日目に次の生が何処になるかが決められると言う(地獄へ落とされなければ)。
日数の数え方は、関東では死亡日当日から数えるが、
関西では死亡前日から数えることが多い。
ちなみに審判で最も有名な閻魔のところへ行くのは「五七日」だそう。
下記より参照
http://tobifudo.jp/newmon/betusekai/shiu.html
https://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B8%AD%E6%9C%89
※六道能化
「六道(ろくどう)」を諭し教えてくれることを「能化(のうけ)」といい、
辻々に立ち、導いてくれるのが地蔵菩薩だそう。
http://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=200参照