午前6時の気温は、プラス20度。寝苦しい夜でございました。昨夜は、イオンで買い求めた「竹マット」をフトンの上に敷いて寝たのでござる。これが、なかなか、いがった。ひんやりした竹の感触で、そのうち寝てしまいましたです。使えるマットなのじゃ。冷房のない北海道で、熟睡するには、たいそうよろしい。
そういえば、沖縄では畳表をマットで包んで、その上に寝ていた記憶がありまする。ずいぶん昔、沖縄が好きで十数回は行った。その際、民宿などでは皆さんそんなマットで寝ておった。いまはどうなんだろ?
さて、玄海原発を巡って、世間は大騒ぎしておる。九電のヤラセ依頼メールの件でござる。悪いけど、それほど大騒ぎするに値する話なのかねぇ。、これまでおぢが聞いた話によれば、あの程度の操作は、「電力会社の常識」の範囲でござる。
かつて、北電の泊原発の建設を巡っては、「原発建設反対」を表明した女子高生の就職口をことごとく潰して、街に住めないようにした、などということも行われたという。泣く泣く街を出て行った女の子、いまはどうしているのでしょう。
商売で、原発推進する人たちと、一方、ほかに職を持ちながら反対運動せざるを得ない庶民、勝ち目などあるはずもないと、泊原発の反対運動を一人で続けておる岩内町の斉藤武一さんは申しておった。ひとりで30年間、原発の温排水の温度を測り続けている気骨のあるお方じゃ。
その泊原発の建設時には、北海道で100万人を超える「原発反対署名」があったという。500万道民のうち、お子ちゃまや年寄りを除く、100万人もの人が原発に反対した素地が、この北海道にはあるのです。いまこそ、北海道から原発を叩き出す好機ではございます。ニッポンの未来のため、ここは年寄りが命がけで、何んとかしないとダメなところでは、なかろかね。
野坂昭如さんの小説に、「老人決死隊」が活躍するのがありました。あの60年代後半、学生なんかに任せられないと、老人たちが決起して、国会に突入する話だったような気が… ってことで、ここにきて、われら老人こそが、原発へ決戦を挑むときかもしれませぬ。とりあえず、原発廃棄に向けて、どうしてくれようか!!
ところで、きのうのTV朝日の「モーニングバード」観ましたぁ? いまやニッポンでは数少ないモノホンのジャーナリストをしておる「玉川ディレクター」のレポート。観ましたかぁ、いやはや驚きましたです。
なんと、ニッポンの発電能力は、節電などしなくてもいいレベルにあるというではないの。全国の電力会社が持っておる電力生産能力で、この夏でも、充分にニッポンの電気がまかなえるというではないの。ムリに節電しなくても、必要な電力量を生産する能力が、ニッポンにはあるというのじゃ。それも、各電力会社が、経産省に提出しておるデータから算出したものだという。
地域独占企業で、同業他社との比較ができないのをいいことに、勝手に電力不足をあおり、だから「原発が必要だ」という論理。完璧に破たんしておる。このクソ暑いのに、節電して辛抱しておる一般国民をたいそうバカにした話ではないか。
原発とセットで語られる「揚水発電」の生産量を低く見積もったりと、数字の操作をし放題。なせに独占企業だから、やりたい放題ができる。それに踊らされて、都会では年寄りが家で節電して、熱中症じゃ。
トンでも企業と申せましょう。しかも昨夜の「報道ステーション」では、「原発のコストが安い」という神話も、大ウソだと分かっちゃった。角栄が作った電源三法で、原発立地する地域には、湯水のように税金がつぎ込まれておる。
そのお金、税金は、当然ながら電力会社が試算する「原発コスト」には入っておらん。おまけに青森県六ケ所村の再処理施設には、これまでどんだけ金がつぎ込まれたか。でも、ここでできる、使用済みの核燃料の処理は、半分じゃ。原発が、トイレのないマンションといわれる所以でござる。
その六ヶ所村の施設の膨大な建設費も原発の発電コストには入っておりませぬ。もちろん、今回の事故の賠償なんかは、まるきり入っていない。都合の悪い算数はしないことにして、「コストが安い原発」と大ウソこいていては、だれも電力会社を信用などできませぬ。
産官学が一体となって、推進してきたニッポン国の原発。砂糖にアリが群がるように、大中小の企業が原発に集まった。経費の3%が利益になる電力会社は、高いコストの建設費だって、屁でもない。むしろ嬉しい。ゆえに群がる企業には、原発はたいそうありがたい存在だった。みんなが儲かるもんねぇ。
21世紀になって、こんな古臭いシステム、無くさなんで、どうすると思います。コスト下げるには、まずは発送電を分離して、電力業界に新規参入を促すことじゃ。それで、韓国の3倍、世界一という電気料金は、ようやく安くなる。
そのために、老人決死隊でも率いて、最後の決戦を挑もうかいのぉ。年寄りには、もう怖いものなどありませぬ。70年安保世代の皆々さまは、ここが最後のご奉公の場ではないのかい。
もっとも、おぢには若くてステキな奥さんがいますゆえ、悪いけど身動き取れない。スマンね。だけども、奥さんにも子供にも見放された、団塊世代やおぢ世代の皆々さまは、ニッポンの次世代のみなさんのため、決死隊を率いて反原発しては、どうよ!! 今回は挫折などさせませぬ、皆さんの屍乗り越えて、脱原発は実現いたします。死に水は、とりますよ~