午前8時の気温はマイナス3度。どんより曇り空でござる。雪は降っておりませぬ。
なんだかパウダーのシーズンが終わったかのような… 雪が降らないとホッとしたりもしますが、その一方、寂しいような。
そんなことで、きょうから2月でござる。落語風にいえば、今年もあと残すところ11か月。月日の経つのは早いものです。
ところで、暴力行為が問題となった、ニッポン女子柔道の監督がきのう会見を開き、辞任する意向だそうな。
本人が辞めるといわなかったら、全日本柔道連盟は彼に続投させるとつもりだったわけで、さっぱりわけがわかりませぬ。
いまどき、わけわかんない組織だよなぁ。
そもそもニッポンのスポーツ界は、古い体質が残ったままでござる。以前も書きましたが、スポーツ評論家の玉木正之さんが講演でこんなことを話しておられた。
いまも小学校で行なわれておる「ボール投げ競技」。ボールを遠くへ投げることを競うわけですが、そもそもあれは戦前の「手りゅう弾投げ」の名残り。
戦前は、手りゅう弾を遠くへ投げさせることを、学校の体育の時間に教えておったのです。
30~40年前まで、体育会系では、運動中は疲れるから「水を飲むな」などと、とんでもないことを言ってましたね。あれは第2次大戦前、水の少ない南方へ兵隊を派遣した時に備えたもの。
いまでは運動中の適度な水分補給が重要なことは言うまでもありません。
スポーツ界は元々、軍隊とか政治が色濃く反映されておったのです。
で、それが21世紀の今、すっかり払しょくされたかというと、桜宮高校や女子柔道界の体質、いまだ「科学的」などとはいえない現状なのじゃ。
怒鳴ったり、殴ったり、戦前の軍隊並みの体質で、選手が強くなるとはとても思えませんね。
楽しくて、健康によろしいのがそもそもスポーツではないのかね。30年も前ですが、おぢは北欧スウェーデンで、夕方3時ごろから、人々が集まってスポーツする様子を見ておったです。
仕事を早めに切り上げて、従業員が運動できるよう企業は義務づけられておると聞きましたです。
増え続ける国の医療費を引き下げる方策なのだそうだ。あざとい政策のような気もしますが、国民が元気になって、財政も健全化するわけで、増え続ける医療費に歯止めをかけるのもスポーツの役割でござる。
増え続ける医療費に泣くわがニッポン国も、スポーツの重要性と近代化、この際はしっかり進めるべきだと思うけど、どうよこのあたり?