午前6時の気温はマイナス5度。今朝は雪がちらちら。12月と1月は毎日、毎日、ドンドン、ジャンジャン降っておった雪ですが、ここんところは、すっかりどこへやら。
雨が降ったり、吹雪いたりして、いつものドカ雪が影を潜めておりまする。2月にパウダーシーズンは復活するのでしょうか? 粉中毒の端くれとしては、たいした気になるところなのです。
そんなきのうは、あれこれ忙しくしておって、当ブログの更新をコロッと忘れておりました。スマンこってす!!
写真は、倶知安町に住むオーストラリア人のデボラさんが、おとといニセコ町で地元の子どもを対象に、本の読み聞かせをしたり、歌ったり、一緒に踊ったりとボランティアをしておるところでござる。
ほとんど日本語は喋れないデボラさんですが、身振りと手振りだけで、子どもたちは楽しそうに過ごしておる。
羊蹄山ろくでは、外国人を見かけることなど珍しくもなんともありませんが、こうして外国人と交流するのは、引っ込み思案な田舎の子どもにとって、とてもよろしい。
また、デボラさんのように、外国語が喋れなくても地域の人々と関わりを持つことができるってのも、なかなかよろしいのです。
さて、
1月27日付けの北海道新聞は、泊原発内の活断層について伝えておる。
「原子力規制委員会が原発に影響する地震・津波の安全基準を強化することに伴い、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の敷地内にある11本の断層のうち3本が活断層と判断される可能性のあることが26日分かった。いずれも原子炉直下ではないが、活断層であれば耐震評価見直しが必要となり、一段と再稼働を遅らせる要因になる。」だそうな。
なんで再稼働を認めるような記事なのか、さっぱりわかりませんです。原子炉直下でなくても活断層が敷地内にあるのであれば、大地震で原子炉本体が傾いて過酷事故になる可能性がある。
何が再稼動か、プンプン!!
当ブログで何度も書いておりますが、ご当地泊原発には「ベント」がありませぬ。ベントとは、ベンチレーションのこと。圧力容器に取り付けられた排気弁でござる。
過酷事故が発生した際に、原子炉本体の爆発を避けるため、放射能を含んだ内部の気体を放出するのがベント。いまはこのベントが、泊原発には付いてない!!
もし事故が起きて、福島第一原発よりはるかに大きい加圧水型原子炉である泊原発の格納容器が爆発すれば、被害はとんでもないことになるというのに、ベントがないのです。酷くはないか? っていうか怖いです。
フクシマの事故を受けて、泊原発にこのベントが設置されるのは3年後だそうな。加えて今回の活断層でござる。なのにどうして再稼動なのか、わけがわかりません。
そういえば、先日このベントについて興味深いお話をニセコ町のYさんからお聞きましたです。福島第一原発事故の際に行われたベントのことでござる。
事故調の調べでも、ベントを行った際の「風向き」について、まるきり記述がないのだというのです。
ベントするってことは、放射性物質を大量に含んだ気体を、大気中にドバッと放出するってこと。つまり、風向きによっては、住民に重大な被害を与える可能性がある。
なのに3・11の福島第一原発事故では、風向きは考慮されずにベントが行われたのか? ベントの際に風向きは考慮しないのか?
当然のことながら、数千万人が住む首都圏方向への風が吹いておるときにベントするか?
非常事態であるゆえ、ベントはあんまり人の住んでいない過疎地へ向けて風が吹くときにするのが合理的。そんな疑問が、フツー湧いてくる。
放射性物質を含んだ雲「プルーム」が、首都圏に向かうのはまずい。だから、そうはならない風向きでベントするんでないの? ようは過疎地の住民を見殺しにし、首都圏の人々を守るってこと。
そこで、もし我が泊原発で過酷事故が起き、そのうち出来るであろうベントを開くタイミングはどうなるのか?
だれがベントを指示するのか判りませんが、どっちの方向に風が吹くときか?
泊原発でベントを行うとき、北風ならわが町方向へ放射性物質を含んだ雲はジャンジャン飛んでくる。西風なら余市、小樽、札幌方向でござる。
小樽方向なら数十万人に影響がでる。さらにその背後には人口190万人の札幌市がござる。
一方、我が倶知安町方向なら周辺の町を合わせても約7万人程度とか。そうなると、ベントする風向きが容易に想像できまする。
まして冬であれば、大量の放射性物質は雪に付着して落下する。豪雪地帯のご当地は、まさにホットスポットになるのでござる。
真冬における泊原発の過酷事故、そのときのベントは、北風が吹くときに行われる可能性がきわめて高い。放射性物質は我が家方向に向かってジャンジャン放出される。大都市を守るという名目で、わが町は犠牲となるのです。
国際リゾートも、高級コンドミニアムも、すっかりアジャパーでござる。
そんな泊原発、再稼動なんかさせていいのかね、町民の皆さんよ!!